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第5話‐試練1‐

歩き続けて何日がすぎたのだろうか。

朝や夜が無いため日にち感覚がまったくなくなっていた。



「あとどんくらいでつくんだよ〜」



ヘトヘトになりながシュウに聞いた。

だがシュウからの返事は



「あと少しだ」



ばかりだ。しかもかなり前から言っている。

一体こいつの少しはどのくらいだよ…とか思う。



「…あそこだ」



シュウが突然立ち止まり指を指す。

クラウスはその指を指す方向を見る。そこには大きな神殿が一つあった。



「おめでとう、一つ目の試練は見事クリアーだ」


シュウの突然のこの言葉にクラウスの目は点になる。


「えっ!?試練って歩くだけ?」



「あぁ、一つはな。平均が約5日間なんだがお前は6日で着いた。と言う事はお前の精神力は普通と言う事だ」



「へぇ。一つ目の試練でその人の精神力がわかるんだぁ。じゃあ二つ目の試練ではなにがわかるんだ?」



「さぁな。神殿内に入るぞ」



そう言いシュウは石作りの階段を上り神殿内部へ入れる大きな扉を開けた。

クラウスも階段を上り神殿内部へと入った。



〜神殿内部〜



神殿の中はまったく何もなく、祭壇が一つあり、その両脇にたいまつがあるだけのシンプルなものだった。シュウは中に入るとすぐ祭壇の前へ行き手を高々とあげなにやらブツブツ言い始めた。

すると祭壇上空から光がでてきた。

そして光の中から剣が二本落ちた。

シュウはその剣を拾い一本をクラウスに渡す。すると祭壇上空にあった光は無くなっていった。



産まれてから剣を手にしたのは今日で二度目だ。



初めて剣を手にした時は10年前の8歳の時だった。

家の家宝として大事に置かれていた剣を好奇心で持った時だけだった。

その剣は気付いたら無くなっていた。一体あの剣はどこへいってしまったのだろうか…

いや、今はそんな事を考えている時じゃない。




クラウスはシュウにこの剣は一体どうするのか聞いた。


「これか?今から貴様に剣術の基礎を教える。そのために必要なのだよ」




「はぁ!?剣術の基礎?」



「大丈夫だ。基礎のあとにはちゃんと応用だり技も伝授してやる」


いや、そういう事じゃなくて…



「まぁまず構えからだ。構えはこうだ」



なんか勝手に始めちゃったよこの人…




とか思いつつ同じ構えをする。

果たしてクラウスは試練を乗り越えられるのだろうか…







‐続く‐

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