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「おはようございます、っと」

 今の部署の人員は、いたってシンプルなものだった。

 上司、私、総務から来る事務方。これで終わり。

 しかも事務方は必要な時しか来ないため、実質的には上司と私の二人きりだった。

 そして私が何を言いたいかというと、

「おはようございます、っと」

職場のドアを開けて挨拶するも、何の返事もないこの状況を、誤解されたくなかったからだ。

「私を迎えてくれるのは今日もアンタだけ、か」

 そう言いながら入り口の観葉植物をちょんと突つくと、私はバッグを置くべく、自分の机へと歩いていった。


 職場に誰も居ないのは、予想していたことだった。

 事務方が総務から出張してくる時期ではないし、今の上司は喫煙者だ。ギリギリまで喫煙所でねばってくる。

 戻ってきた時のにおいは凄いが、タバコが駄目なわけでもない。

 そんな私はパソコンの電源を入れ、左手に空のじょうろ、右手にマイカップを持つと、給湯室へ向かうべく、再びドアへと向かっていった。

 何せ、この部署の最古参といったら、あの観葉植物なのだから。

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