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「何故私に言ってきたのです。あなたの担当になってしまったではありませんか」

 古くから高い霊力を誇る巫女を輩出してきた一族の娘たちには毎月一度、「お客さん」と呼ぶ存在がやって来る。

 その存在は幽霊だったり妖怪だったりと様々な人種(?)だったが、中でも一族の当主真砂の場合は血縁の者が訪れていた。

 しかもそれはきょうだい(兄姉)ではなく祖先でもなく、何と孫息子が時に過去へ時に未来へ時間を逆上って訪れていたため、さすがは一族の当主と評判が高まり、同時に一族はますます栄えるばかりに見られていた。

 だがその孫息子がただの「お客さん」などではなく、己の願望を叶えるべく暗躍していることを宣言してきて!?

「何故私に言ってきたのです。他にも原因はありましたが、それでもこの発言相手を私に選んたせいであなたの担当になってしまったではありませんか」

「でも任命したのはオレじゃないしなあ」

 さて、と自身に声を掛けるなり男はすっくと立ち上がり、

「じゃあな。次に会わないことを期待してるよ」

嫌味なほど颯爽と従兄弟は去って行き、

「…………っっっあああーもおおおー!!」

残された従姉妹は周囲に誰もいないことを確認してから思う存分頭をかきむしった。

 これは苦労性の主人公が自身の平穏を守るべく邪魔をされながらも奮闘する姿を描いたもぐらたたき的平穏模索作品です。

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