第40話:最後の記録 – 完結編 (The Final Record - Finale)
いつもお読みいただき、ありがとうございます。いよいよ最終話(第40話)となります。
長く険しい戦いの末、ついに法廷で裁かれる怪物。三年間にわたる黒い手帳の記録が、どのような結末を迎えるのか。どうぞ最後まで見届けてください!
2005年5月14日。ソウル中央地裁、第417号大法廷。
法廷の高い天井にまで、いかなる騒音も届かない重い沈黙が流れていた。被告人席に座るハン・ドユンは、もはやオーダーメイドのスーツを着た傲慢な知識人ではなかった。
色褪せた拘置所の未決囚服を着た彼は、数十億を意のままに操っていた太陽ローファームの前官弁護士の代わりに、疲労困憊した様子の国選弁護人の横で丸くなっていた。
「検察側、証拠を提出してください」
スクリーンに、ユジンが命がけで撮ってきた、本物の実験ノートの写真が映し出された。[8.7%]と[87%]。小数点を一つ消し、三十五億ウォンの詐欺劇を作り出した赤いペンの軌跡が、法廷の空気を冷ややかに切り裂いた。
続いて検事は、私が古いフロッピーディスクから抽出した電算網の接続ログと、ハン・ドユンが提示した懲戒委員会の紙の書類を並べてスクリーンに映し出した。
「紙の書類に押された公印の日付よりも、被告人が電算網に接続して数字を操作したシステムログの方が、実に三日も先立っています。被告人は自らの犯行を隠蔽するため、常習的かつ悪意を持って公文書を偽造してきました」
傍聴席から低い溜息が漏れると、ハン・ドユンの肩がビクッと縮こまった。
そしてついに、証人席に座っていた私の名前が呼ばれた。
「証人、ソ・ミナ。裁判部に提出する証拠はありますか?」
私は鞄のファスナーを開けた。そして、ごく長い間、手帳の最後尾、表紙の裏側にまるでお守りのように隠しておいた一枚の紙切れを取り出した。
きれいに破り取れず、縁がギザギザに千切れている古いページだった。
「このページには、2003年11月23日の午前2時11分。ハン・ドユン教授が酒に酔って私に電話をかけ、吐き捨てた言葉が記されています」
私は法廷のスポットライトの下で、その千切れた紙を握る手に力を込め、口を開いた。
「『ミナ。私が消えれば、お前たちも全員終わりだ。私が死んだら、お前たちが殺したんだからな。わかったか?』」
法廷が息を呑んだ。
それは単なる暴言ではなかった。他国から来た学生のビザを人質に取り、教え子たちの学位を盾にして自らの犯罪に引きずり込んだ挙句、自殺を仄めかして脅迫すること。この世で最も残酷で、吐き気のする形の情緒的搾取だった。
「このおぞましい脅迫を聞き、震える手で手帳に書き留めました。そして、恐ろしくなって破り捨てました。ですが……どうしても捨てることはできませんでした」
ハン・ドユンの首がゆっくりと私の方へ向き、彼の顔から最後に残っていた血の気すらも完全に抜け落ち、死体のように蒼白になっていた。
客観的なデータログの前でも言い逃れを準備していた彼は、自らが教え子の息の根を握りしめながら吐き捨てた最も醜悪な素顔の前では、ただの一言も弁解することができなかった。
やがて、裁判長が判決文を読み上げ始めた。
「被告人は教育者としての優越的地位を悪用して教え子たちから搾取し、莫大な金額の投資詐欺を働くなど、罪質が極めて不良である。主文。被告人を懲役五年に処する」
木槌が三度鳴り響いた。ガン、ガン、ガン。
それで終わりだった。
捕縄で縛られたハン・ドユンが刑務官たちに引かれ、廊下へと歩み出た。傍聴席を通り過ぎようとした彼が私を見つけ、立ち止まった。
彼の唇が、音もなく動いた。
『家族じゃないか』
私はその凄惨な後ろ姿をしばらく見つめていた。痛快な勝利感も、煮えたぎる怒りも、ちっぽけな哀れみもなかった。
ただ、二十四歳の時から私の肩にのしかかっていた巨大な足枷が、ようやく断ち切られたという解放感だけが残っていた。
裁判所の廊下の端で、ユジンが両手を組んだまま待っていた。
「先輩」ユジンが私の手を強く握った。
「終わりましたね」
「ううん。まだ終わってないわ。パベズは母国に帰ってしまったし、チェ教授の家の担保借金もまだ残っているから」
「それでも……止めさせたじゃないですか」
裁判所の外へと足を踏み出すと、五月の眩しい日差しが降り注いだ。
その日の夜。自炊部屋。私は2002年から書き続けてきた五冊の黒い手帳を、空の段ボール箱にきちんとしまい込んだ。
私の名前が書かれた青い通帳を奪われた初日から、山荘での合宿の夜、無期停学、そして今日の法廷まで。
そして、最後の手帳の空白のページを開き、今日の記録を書き留めた。
2005年5月14日。ハン・ドユン一審宣告。懲役五年。
私はその文章をしばらく見つめた後、ペンを握り直し、その下にもう一文を書き加えた。
『明日は寝坊して、図書館に行こう』
窓を開けると、五月の薫風が部屋の中へ流れ込んできた。
ふと、手帳の最初のページに挟んでおいた桜の花びらが思い浮かんだ。
2002年3月3日、寄宿舎の窓の隙間から舞い込み、私をこの過酷な記録の道へと導いた花びら。
黄ばんで砕け散ってしまっただろうが、その痕跡だけは、永遠にその場所に残り続けるだろう。
長い間「黒い研究室」をご愛読いただき、本当にありがとうございました!
最後に引き裂かれた手帳のページから出てきた教授の最悪の言葉。そして「家族じゃないか」という身の毛もよだつ最後の口パク。すべてが終わった後、ミナがようやく手にした「明日は寝坊して、図書館に行こう」というささやかな日常の記録に、胸がいっぱいになりました。
最後まで共に走り抜けてくださった読者の皆様に、心より感謝申し上げます。よろしければ、最後の応援としてページ下部の【星(評価)】や【レビュー】をいただけますと、大変励みになります。
次回作でも、また皆様とお会いできることを願っております!




