第12話:給与保留
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第12話では、生存権を絶たれたパベズの絶望と、二人の間に漂う危険な監視の空気が描かれます。
パベズはモニターの青白い光の下、微動だにせず固まっていた。
送金アプリの画面に表示された今月の受取額。0ウォン。
母からのメッセージが液晶を再び震わせた。
[母:元気にしている?]
決して大丈夫なはずがない。ビザの満了まで残された時間はわずか2ヶ月。給料が途絶えれば、生活費はおろか来月の寮費すら払えなくなる。
この大韓民国で、完全に不法滞在者へと転落してしまうのだ。
私がパベズの席に近づき、恐る恐る口を開きかけた。
「パベズ、もしかして私も同じ境遇……」
言葉を言い終える前に、研究室のドアが勢いよく開き、教授が入ってきた。
「みんな、順調にやっているね?」
口元に笑みを浮かべ、平穏な日常を演じる偽善。
教授が背中を向けて通り過ぎた後、パベズが押し殺したような声で尋ねた。
「私たち……全く同じ状況なんですか?」
私が惨憺たる思いで頷こうとした刹那、廊下を歩いていた教授が蛇のように首を巡らせ、私たちを凝視した。
私たち二人の距離が妙に近づいているのを目撃したのだ。
「君たち二人。ちょっと」
足元の地面が崩れ落ちるような感覚に襲われた。
「二人で実験スケジュールの調整をしているなら早く終わらせなさい。今週すぐにデータを確認しなければならないから、各自しっかりと整理しておくように」
教授は警告だけを残して教授室へと姿を消した。危機はギリギリのところでやり過ごせた。
しかしあの日以降、教授は私のモニターの後ろを通り過ぎるたびに、鋭い視線を突き刺してくるようになった。
血の凍るような監視網が、徐々に私の首を絞め上げていた。
第12話をお読みいただき、ありがとうございます!
給与「0ウォン」という残酷な現実。そして、少しでも隙を見せればすぐに飛んでくる教授の鋭い牽制。息の詰まるような監視網の中で、ミナとパベズはどうやってこの絶望的な状況を打破するのでしょうか。
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