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№5環乗っ取られる
今回は・・・。
3daysライブも大盛況、アイドル活動も一段落し、お盆を迎えたある日の夜。
環はふらりと外に出た。
外は満月が輝いていた。
ライブが終わり、心もどこか放心状態の彼女は、沖端の掘割まで歩き、護岸の石垣に腰かけてぼんやり水面を見つめていた。
水面には満月が映り込んでいる。
ゆらり。
突如、強い風が吹き、水面に水の線が走ると映り込んでいた景色が一瞬で消えた。
そして、また静寂に戻る。
「・・・月が無い?」
それまで移り込んでいた満月のあった場所には黒い影が映り込んでいた。
「・・・・・・」
緩慢な動きで振り返る環の頭上から、月を隠した闇環が空から舞い降りてきた。
「環、ひとつになる時が来たのだ」
闇環は薄らと笑いそう言い闇の中へと消えた。
超短話でございます。




