№4マスターヒロシ、ご当地アイドルのおっかけになる
ヒロシ・・・。
喫茶凪やのマスター、合田ヒロシは友人に誘われて、ご当地アイドルちぇんじまいらいふライブ最終日の会場に来ている。
(ふん、ご当地アイドルなんて)
彼は心の中で、鼻で笑った(風)。
(所詮、正規アイドルには及ばない地方の小娘・・・ココイチのカレーに比べれば100円激マズレトルトカレーのようなもんよ)
と、意味の分からない比喩を用いて、我が町のアイドルを偏見で低く見積もった。
友人がパイプ椅子から立ち上がり、登場前のアイドルに声援をおくる中、彼はパイプ椅子にふんぞり返って腰かけ腕組みをしながらステージを睨む。
(どうれ、ご当地アイドルのお手並み拝見ってか)
上から目線のヒロシは、これより衝撃のライブを目撃することになる。
パンっ。
照明が落ちる。
箱(会場)が暗転すると、一斉にペンライトが振られる。
「・・・・・・」
ヒロシは付き添いで来ただけですよテイで、椅子に座ったまま申し訳なさ半分にペンラを振った。
ステージ真ん中のアイドルの娘にスポットライトがあたる。
パンっ。
「みんな~今日も会場いっぱい来てくれてありがとう!」
声援に手を振って答える環をみた瞬間、
「なんと!」
ヒロシは思わず椅子から立ち上がった。
パンっ。
続いて2つめの光が静へ。
「いよいよ、私たちのライブも最終日です」
「ええええっ!」
思わず、指さし絶叫する彼、
そして、3つの目の光が綺羅久に注ぐ。
「ちぇんじまいらいふライブはじめます!」
「なななななな、なんと!」
ヒロシの全身が震え出す。
(あのスケコマシお兄ちゃんのツレのアレのソレが・・・ご当地アイドルだとう・・・そんなバナナっ!おおおおおおう・・・これが御当地っ!俺たちのアイドルなのかっ!)
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
やがて、ライブは大熱狂の内に幕を閉じた。
その帰り道、頭にはハチマキ、大量のグッズを購入し、ご当地アイドルマスターヒロシが変貌爆誕したのであった。
アイドルマスターとなる(笑)。




