No.2ちぇんじまいらいふ3daysライブ初日の楽屋にて
さぁ、行こう!
環率いるご当地アイドル3人組ユニットCMLは、柳川市民会館で3デイズライブの初日を迎えようとしていた。
ご存じゾンビィ明石環とその友人白石静、環の海苔店でバイトする訳あり妖怪ハンター流星綺羅々の3人は控室で緊張していた。
そんな3人をぐるりと眺めやり、じっと腕組をして瞑想していた碧は柏手を打つ。
「はい、はい。なにを緊張しているんだい。今、この瞬間を楽しまんば、損ばいっ!」
環は今にも泣きそうな顔をして訴える。
「やっぱ、ライブは緊張するとよ」
彼は首を傾げる。
「お前達がやりたい青春したいって言ったでしょうがっ!」
静は首を振って、
「違う(そういう事じゃない)」
碧は不服気に両手広げ首を振る。
「夢をみたいって言ったよな」
綺羅々はパイプ椅子から立ち上がり、
「そうじゃないです(そういう意味じゃない)」
と、訴える。
「お前たちが違うんだよ!」
碧は皆に怒号と共に宣言する。
「何を怯える!俺は決めたんだ。お前達と生きる、生きた証を残したい。命を魂を越えて変わるんだ。さぁチェンジマイライフっ!」
碧は右手をさしだす。
急にめっちゃテンションあがりまくりの碧に、
「・・・・・・」
と、戸惑いを隠せない3人。
「賽は投げられた。あとは楽しむだけ・・・だろ」 「・・・・・・」
「環、綺羅々さんはもとより、白石は心をそして俺も・・・お前達は一度死んだ身だろっ!」 「・・・・・・!」
「だったら、なんでも出来るはずだ」
「ええ~・・・」
ドン引きする3人。
「死んだ気になりゃ、なんだってやれば出来る・・・ましてお前たちは」
「死んでいた」
「そう」
「心も身体も・・・」
「だけど、魂は」
「ここにある」
「それでいいじゃないか」
「・・・・・・」
「何を躊躇う?何を怖がる?」
「・・・・・・」
「俺もお前達も今生きている。だから楽しもう」 「・・・・・・」
「俺がついている。そして歌を待ってくれる人がいる」
「よしっ!」
環の目が輝く。
「みんな、アオちゃんにほだされたけど、行こう、そして楽しもう!」
「ええ」
「そうだ。皆のちぇんじまいらいふは、今はじまったばかりだ」
「はい!」
3人と碧は円陣となり手を合わせる。
「俺がプロデュースするっ。俺は胸を張っている。じゃあお前達も胸を張れっ!」
「はいっ!」
「環っ!」
「うんっ!」
「いくよCML、レッツ!」
「GOっ!Enjoyっ!」
3人は駆け出し煌めくステージへと飛び出していく。
環は満席の客で沸く、眩い光景をステージで見た。
みんなで頷き合うと、彼女はすうっと息を吸い、
「聴いてください。CMLzで「ちぇんじまいらいふ」です!」
碧と環とCMLの夢が動きだす。
ちぇんじまいらいふ!




