<設定資料>聖印について
この世界での聖印の設定資料になります。
■聖印と祝詞について
この世界に生きるすべての人族――人間、エルフ、ドワーフなど女神の種族には、生まれながらに《聖印》が与えられます。
これはその人に宿る「才能(才覚)」と「属性」を示す、星と女神からの祝福です。
◆聖印とは?
聖印は【聖核】と【聖環】の二つで成り立っています。
・聖核……その人の「才覚」を示す印。
剣の才・魔法の才・癒しの才など。まれに「神」「星」などを冠する特別なものもあります。
・聖環……7歳のときに浮かび上がる「属性との縁」。
火・水・風・土・闇・光のいずれか。ごく稀に複合属性持ちも存在します。
■聖核印の儀(生まれたとき)
生まれた瞬間、神聖水で赤子を清めることで聖核が発現します。
浮かび上がった印に聖職者が手をかざし、どんな才覚かを読み取るのが儀式の流れです。
特別な才覚の場合は、国や教会へ即報告されるルールがあります。
■聖環の儀(7歳)
子どもが7歳になると、聖石に手をかざすことで属性との縁が浮かび上がります。
これにより、その人だけの「聖印」が完成します。
◆祝詞とは?
祝詞は生まれつきの才能ではありません。
その人の生き様の先に、ふと宿る「言葉の祝福」です。
たとえば――
・本好きの子が、異国の言葉もすんなり理解できるようになる
・薬草を触り続けた子が、見ただけで効能を感じ取れるようになる
こうした積み重ねの先に、星がささやきます。「その生き方、素敵だよ。これがあなたの祝詞だよ」と。
祝詞は必ずしも強力な力ではありませんが、その人だけに届く小さな奇跡です。
■祝詞と才覚(聖印)のちがい
以下の比較でイメージするとわかりやすいでしょう。
・タイミング
聖印(才覚・属性):誕生の時 7歳の時
祝詞:生き様の積み重ねの先
・力の種類
聖印:明確な能力や適性として顕現
祝詞:積み重ねの延長として支援的・補助的に宿る
・与える存在
聖印:女神・星・神など外的存在からの祝福
祝詞:星の意思が生活を観察した結果としての贈り物
・表現方法
聖印:印として肉眼に見える形で顕現
祝詞:言葉や感覚として内面に宿る
・社会的扱い
聖印:登録・身分証明に使われる場合もあり、公的に扱われる。
祝詞:多くは公に語られず、本人だけが知る場合が多い
※祝詞はごく一部の人にしか現れず、持っていても誰にも言わずに生涯を終える者もいます。
■豆知識:神聖水とは?
「聖核印の儀」で使われる、超貴重な水。
・霊峰「神の尾」の神泉から聖職者が採水
・聖印騎士団により厳重に輸送
・教会で祈祷を受けて「セレスティアル・アクア」として完成
家族が家の四方にまいて魔除け・加護の結界として使う風習もあります。
■まとめ:聖印と祝詞は「生まれ」と「生き方」の証
・聖印(聖核・聖環)……生まれながらに宿る才覚と、7歳で現れる属性の縁。
・祝詞……生き様の先に星が贈る言葉の祝福。
この世界では、誰の中にも“光るもの”が宿っているのです。