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8. ヨイショ

「とりあえず、あそこの拓けた場所に行けば、何かわかるかもしれない。行こうぜ」

「うぃ~」てきとうに返事するナカトミとジョージ


 おれたちはその後、歩きながら今の現状を話した。

「ていうか、さっきのあの馬鹿でかい生き物はなんだったんだ? あと、お前らがおれに木の棒を投げてきたのもなんだったんだ?」

「やはり、おれが口寄せの術で異界から呼びよせた魔物あるいは教育実習生所沢だったのかもしれん、ほくろはなかったが。ヨイショ」と木の棒に関しては一切話さないナカトミ。

「その筋ありるうな。ヨイショ」とジョージ。

「その筋はねぇだろ。てか、あんなやつがまた襲ってきたらどうすればいいんだ?」

「もう一回木の棒をぶつけるしかないんじゃーー ンンッ、もちろんあの化け物にな。ヨイショ」

「そうだな、日頃の恨みも込めて投げるしかないな。ヨイショ」

「おい、ジョージ。てめぇのはおれに投げようとしてんだろ? まじでこいつらが化け物に追われればいいのに」

「え?!」とジョージとナカトミ。

「失礼、心の声もとい思ってもない言葉が出てしまった」

「ん・・・・・・? そうか・・・・・・、そうだよな。そら、そうだよな。・・・・・・ヨイショ」


「ていうか、お前らさっきから何拾ってるんだよ!」

「道具」とナカトミ。

「食料」とジョージ。

 そういって後ろを振り返って見てみると、おれはやはりこいつらが化け物に追われれば良いのにと思った。


 ナカトミは汚ねぇ手で、蛇の抜け殻と錆びきった小刀、丸太を持っていた。

 一方、ジョージの手には、フワフワと胞子を出し続けている紫色のキノコとトゲトゲなゼンマイのような山菜、地面に落ちて身がぐすれ腐りかかっている果物?があった。紫色のキノコのせいかジョージの手は焼きたてのパンのようにパンパンに(パンだけに)膨れあがっていた。


 「やはり、こいつらを置いていくべきか」そう思いながら、おれはこれ以上こいつらには何も聞かず黙々と森を歩んでいった。

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