7. 喫緊の課題のようだ
イグアナガエルはそこからぴくりとも動くことなく無防備なでかい腹を見せ、また口の中からぐったりした細長い舌を見せ横たわっていた。おそらく死んだのだろう。
とりあえず、なんとか助かった(顔面を負傷したが)。危うく意味不明な化け物に殺されるとこだった。しかし、なぜおれは助かったのだろう(顔面を負傷したが)。まさか、おれの中に秘めていたオーラが解き放たれてヤツを殺してしまったのか? まさかな。いや、あり得る、このおれなら・・・・・・。なんと恐ろしい能力に目覚めてしまったんだ。力をちゃんと制御できるようにならなければ。ナカトミにもちゃんと喰らわせることができるよう制御しなければ。確実に喰らわせることができるよう制御しなければ。などと考えながら、おれに木の棒をぶつけてきたナカトミの方を振り向くと、やってやったなと言わんばかりのキザな笑顔でグッジョブのハンドサインをしていた。
どうやら、オーラの制御は喫緊の課題のようだ。
一応ジョージも大丈夫かとジョージの方を見てみると、さっきやはり何か当たったのはジョージのせいらしく、なぜかもう1本木の棒をおれの方向へ投げようとしていた(いや、なぜ? ていうかその手を下ろせ?)。
本当にオーラの制御は喫緊の課題のようだ、急がねば。
さて何はともあれ、おれたちは助かった。あとはここから一旦抜け出すことだけだがと思っていたが、いつの間にかおれたちは結構移動していたらしく、遠く先の方に拓けていそうな場所を見つけることができた。おれたちはそこに向けてひとまず歩き始めた。