14.くさッ・・・・・・
「温かい・・・・・・。なにか、柔らかくて、温かいものがある・・・・・・。」おれは遠い意識のなか、横たわっているおれの顔の傍になにか温かく柔らかいものがそこにあるのが分かった。微かに顔に触れていたからだ。おれはそれを抱き枕かのようにしっかりと顔に抱き寄せ、温かみを求めた。
「温かく、心地がよい・・・・・・」
おれの体は温かみを得たことで、さらなる休息を求め、再び深い眠りにつこうとした。また徐々に意識が薄れていく・・・・・・。何かを考えたり、体を動かすことなど出来ない。ただただ体がスリープモードに入っていく・・・・・・。
--ブッ!! ブーーッッ!!!
意識が飛んでいく中、顔の近くでなにか音が鳴り、生温かい風が来るのが分かる。音が鳴り、次第に、おれの嗅覚を何かがくすぐっていき、脳へ危険を知らせる。
「くさッ・・・・・・」眠っているにもかかわらずおれの脳が自然と、この言葉を発する。
おれは反射的にその温かい抱き枕を離し、反対を向き、また深い眠りへ向かっていこうとした。
ーーブチッ、ブチチチチチチッ!!!
意識が飛んでいくPart2の中、今度は顔の近くでなにか音が鳴り、生温かい風とともにちょっとした粒状の水分が若干顔にかかるのが分かる。飛散し顔に付着した液体から異臭が漂い、またしてもおれの嗅覚から脳へ警告が発される。
「くさッ・・・・・・。・・・・・・くさッ! いや、くさッ! くっさ!! 臭っ!!」遠いところにあった意識がもうダッシュで現世に戻って行き、臭さの異常気象に襲われる。




