13.ジョー--ジッ!!!
おれは、今度はめちゃくちゃ摩った後に叩いてみたり、太鼓の達人のようにリズムに合わせて叩いてみたりした。そうしている内に・・・・・・
バタリッ!
ジョージが倒れた。
「ジョーーーージッ!!!」
「なんでだッ!? なんでこんなことになったんだッ!? どうしてだッ!? 一体なにがなんでだッ!?」おれは混乱のなか、冷静に状況を整理しようと考えた。
「やはり、キノコとかのせいか! ハッ! もう一回背中を摩ったり叩いたりすれば目を覚ますんじゃないのかッ!」
おれはジョージの意識が戻ることとほんのちょっとのさっきのモンスターに追われた時の恨みを込めて、背中を精一杯、一心不乱に、肌が赤くなるまで、さっきの恨みがスッキリするまで、一生懸命叩いた。
すると、一瞬だけジョージの体がピクリと動き、歓喜に揺れたの束の間、顔面にゲロが飛んできたと同時に殴られたかのような衝撃が走り、おれは意識を失ってしまった。
(くそ・・・・・・、ジョージを助けてやれなかった。 後、このゲロ下痢大地に倒れるの、すっごい、嫌、だぁ・・・・・・)薄れ行く意識の中、おれはそう思いながらゲロ下痢大地に伏していった。