12/19
12.すごい発見だ
「ジョージ、お前は、お前は・・・・・・。ただ出し続けるしかねぇな、がんば」
「お"ろ"ろ"ろ"ろ"」
そう言いつつも吐き続けるジョージに対し、おれはゲロの大地を省みず、背中を摩ってやった(こういうところで、おれの優しが滲み出ちゃうよね)。
摩っていると、気のせいか少しジョージの吐くスピードが上がり、止めると、吐くスピードが元に戻った。おれは何かこの世の法則性を見つけたような気がした。
「おぉ?」
男子高校生の好奇心とは恐ろしもので、おれはどこまで吐くスピードを上げれるのか、またどこまでスピードを操れるのか試してみたくなってしまった。
DJがフロアを湧かせるためにディスクを回すように、おれもリズムを刻みながら、背中を摩ってみた。
「おろ"ろ"ろ"、おろ"、おろ"おろ"、おろ"」
時差はあるがリズム通りに吐くスピードが変わることが分かった。
「すごい発見だ! ・・・・・・ハッ!? もしかしておれはニュートンやエジソンといった歴史の偉人たちと同じように、今まさに科学の発展に貢献しているのではッ!? もっと試してみるか」




