1.いつもの放課後?
「今日集まってもらったのは他でもない、おまえらに見せたいものがあるからだ。イヌイ、ジョージ」
そう、おれたちが放課後わざわざナカトミの家に集まったのは、ナカトミに見せたいものがあると呼びだされたからだ。
「試験前なのに見せたいものってなんだよ、ていうかなんでガムテープで目隠しなんだよ!」とすかさず突っ込むイヌイ。
「接着剤で固定すると目を開けるのが大変だからな」と訳が分からないことを言うナカトミ。
「いや、そういうことじゃねぇよ!」
「ハッ、ま、まさか。あれか、あれなのか!?」イヌイが突っ込んでいるとジョージが出し抜けにそう切り出した。
「ん? まさかなんか心当たりあるのか」とイヌイ。
「あぁ、だがまさかとは思うが・・・・・・。校内のどこかにあると噂されている『教育実習生所沢の幸せを呼ぶ消えたホクロ』か?! 教育実習で来ていた所沢の左頬にあったホクロだが、いつのまにか消え、いや隠され、そのホクロを見つけたものは幸せを掴むとされているあの伝説の。あれは確か、教育実習生である所沢の寄せ書きにホクロの居場所はどこか吐くように書いても口を割らず、不思議な涙をを見せるだけで迷宮入りしたはずじゃ?!」
「おまえら何ちゅうものを探してんだッ! だいたいおまえら寄せ書きにそんなこと書いてたのかよ! 絶対所沢先生の涙は悲しみの涙だろう! 所沢先生の心も迷宮入りしてるわッ! どこが不思議な涙じゃ!」
「ふっふん、ホクロの在処も掴めそうだが、今日はそれじゃない」それも面白そうだがと話し始めるナカトミ
「なんで、ホクロの在処がつかめそうなんだよ、つーかホクロの在処ってなんだよッ! どーでもいいわ!」と突っ込むイヌイの言葉をフッと流し、話を進めるナカトミ。