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異世界呪われた救世主〜異世界召喚されたら呪いで女に。呪った奴はぶっ飛ばす〜  作者: 陽月純
第1章 救世主と聖女

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渡航

 メタルスライムを倒した俺達は、証拠の品としてメタルスライムの核を拾い上げ、ガートリアに戻った。


「倒せて良かったねぇ」


 戦闘に参加していなかったアルが呑気な声で嬉しそうに声を掛けて来た。


「まったく。お前、いつも戦闘に参加しないで呑気だな」

「ひどぉい。戦闘力が無い代わりに、アスカに加護を付与しているじゃなぁい。プリメラと会ってから、加護の力が上がっているでしょぉ」


 そう言われれば、レベルアップ以上にステータスが上がっていたと思っていたけど、そういう事か。そしてメタルスライムを倒した事で、ミコトのスモールロッドが形状変化し、ロッドに変わっていた。


 俺の英傑のバンダナもステータスが強化されていた。ステータスプレートも見てみれば、レベルが三も上がっていた。ミコトは四上がったらしい。経験値はかなり多かったみたいだ。


「ボーナスモンスターだったのか、ボスモンスターだったのか? でも、サウスバレンに渡る前にレベルが上がったのは良かった。報酬の一万ゴルもありがたいし。本当に貰えるよな?」


 冒険者ギルドに行き、討伐報告をすると残念ながら証拠の品としてメタルスライムの核は取り上げられてしまった。<錬装>でどんな武器に変換出来たのか気になったけれどしょうがない。


 今までかなりの数の冒険者が討伐に失敗したクエストだ。スライムの核を調べて、メタルスライムの物だとはっきりしたら、明日、報酬の一万ゴルをもらえる事になっている。


「大丈夫じゃない? 確かに新種モンスターの素材が本物かどうかなんて、どう調べるのか分からないけど……」


 それが心配なんだ。苦労した挙句、本物か分からないと難癖つけて、報酬を寄越さないなんて事にならなければいいけど。兎に角、今日は疲れた。明日の正午にはサウスバレンに向けて出港だ。もう休んで、明日の朝、準備を整える事にした。


 翌朝、ギルドを訪れ報酬について確認するとスライムの核が本物であると判断され、無事報酬を貰う事が出来た。何を根拠にしたのか尋ねると、スライムの核を調べた際、今までに確認された物と一致しない。核を銀色に着色した訳ではないという点から本物だと判断されたらしい。その程度なら、昨日結果が出ても良かったんじゃないかと思ったりもしたが、まあ無事貰えたのだから、気にしないことにした。


 貰った報酬で旅の準備を整える。装備は特に買わず、消費アイテムの補充(魔力回復薬)と保存食と水が主だ。これから行くサウスバレンは荒野、ヒデオの居るサウザートは砂漠という事だから、食料と水分は十分過ぎる程あっても問題ない。


 買い物を済ませ、サウスバレン行きの船に乗る。乗船する人は少なくサウスバレンで商売をする商人。その護衛の冒険者。船自身の護衛をする冒険者。俺達みたいに向こうに用がある冒険者なんてほとんどいない。それにアルが一緒に居ることもあって、船の中では珍しがられていた。


 船が出港すると俺とミコトは船室に籠っていた。部屋から出ればまた珍しがられていい気分はしないからだ。することも無いから、俺は自分のステータスプレートをじっくり見返していた。


 レベル:18

 HP(体力):120

 OP(闘気):102

 MP(魔力):127

 STR(筋力):15

 AGI(敏捷):14

 VIT(耐久力):11

 INT(知力):7

 MND(精神力):7

 DEX(器用):10

 LUK(幸運):24

 AP(魅力):403


 アルの加護、装備品の補助が入ってこの数字。APが相変わらずぶっ飛んでいるけど、物理職の癖にMPも高い。これは<錬気>が元々ある事前提のステータスなのだろう。それにしても、貧弱過ぎる。よくこんなステータスでこれまで生き残れて来たものだ。


 スキル・アーツ

 <アクセルブースト>、<パワーライズ>

 <錬装>、<双牙>、<疾風>、<衝波>、<紅蓮>、<毒手>

 <空納>、<鑑定>、<錬気>


 レベルが上がって新しく<パワーライズ>というスキルを入手していた。STRを一.二倍にしてくれるスキルだ。火力の低い俺には効果が小さいかもしれないが、あると無いとじゃ大きく変わる。今後、<アクセルブースト>同様使用率は高くなるだろう。


 そして、俺は<衝波>のアーツ名を指で触れ、詳細情報を眺める。


 <衝波>:衝撃波を体内に直接送り込む事で、防御無視のダメージを与える。使用するOP量で威力が変化する。


 防御力無視のダメージアーツ。非力な俺でも直接ダメージを与える事が出来る、優秀なアーツだ。この説明だけなら。だけど、このアーツを今まで使っていたから分かる。これは欠陥(・・)アーツだ。


 使用するOP量で威力が変化する。ここがおかしい。この説明は不足している。何故なら同じOP量の消費でもレベルが上がると威力が落ちる時がある。このアーツは最大OPと消費OPの比率で威力が変わるという欠陥がある。つまり、レベルが上がる前と同じ威力を出そうとしたら、前以上にOPを消費しないといけない。そして、百パーセントの威力を出そうと思ったら、OPが最大の時に全て消費して放つ必要がある。


 そんな事をしたら、気を失ってしまって相手を倒せない場合は、完全無防備になってこっちがやられる可能性だってある。非効率的なアーツだ。でも、これがあったからこそ、俺はここまで生き延びてこられた。これからもこのアーツを頼りにするしかない。


 いつか、レベルアップか何かでアーツが昇華し、効率の良い必殺技に変わってくれる事を祈るしかない。


 そして、俺の状態を表すページ。


 状態

 ???の加護、アルの加護、性別反転の呪い


 未だにアルの本体の加護とやらは???の状態のまま。ただ、灰色の文字だったものが、今は色が変わり薄い白になっている。これが何を意味するのか? まだ俺には分からない。身体的な変化は見られない。これが発動した時は、体が金の光に包まれるからな。


 アルに尋ねようと思っても、こいつ呑気に寝てやがるし……。ミコトも船に酔うのが嫌だからと寝ている。


 サウスバレンに着くまでに、デーモンオクトパスとかいうモンスターが船を襲ってきたらしい。聞けば、海のモンスターは地上のモンスターと比較にならない程、強いということだ。船の護衛冒険者が追い払って、何事も無かったらしいが、もし、追い払えていなかったら、この船は沈んでいただろうという事だ。無事追い払えて良かった。


 そして、サウスバレンの港町ウェステンドへと到着した。


 さぁ、サウスバレンでの新しい冒険の始まりだ。

これで1章は完結となります。


2章については、最近忙しくて執筆速度がかなり遅くなっており、間に合っていないので暫く時間を頂きます。


ストック溜まったら再開しますのでお待ち下さい

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