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異世界呪われた救世主〜異世界召喚されたら呪いで女に。呪った奴はぶっ飛ばす〜  作者: 陽月純
第五章 豊穣と異変

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ゴーレムとの訓練の結果

 バルディアに突然連れてこられて、これまた突然始まったゴーレムとの戦闘が漸く終わり、俺より先にゴーレムとの戦闘が終了していたミコトとサキと合流する。


「二人共早かったな」

「そんな事無いよ」

「僕は慣れているからね。まぁ、大変なのには変わりないけどさ」


 サキは少し不貞腐れているようだ。ミコトは満足しているようだった。


「それにしても、破壊して直ぐに再生するのは反則だよな?」

「え?」

「「え?」」


 俺の言葉にサキが疑問の声を上げ、その声に俺も思わず声を上げると、ミコトが見事にハモった。


「僕のゴーレムは復活とかしなかったよ」

「私のゴーレムは、復活する上に完全物理防御と完全魔術防御を交互に切り替えられたよ」

「うわ。それはキツイ」

「俺はゴーレムの攻撃を手甲で防いだ後じゃないと、再生されていたよ」

「二人共、大変だったね」


 サキの言葉に俺たちは力無く頷くだけだった。


「でも、間違いなく二人共成長した筈だから、後で確認しようよ。ここに居たらまたゴーレムが出てきちゃうよ」

「それはきついな」

「そうだね。流石に二連続は無理かな」


 俺たちは疲れを癒すため、サキに連れられてこの訓練エリアにある休憩用の建物へと向かった。


「ここならお風呂もあるしゆっくり出来るよ」

「お風呂。入りたいな」

「うん。入ろう」

「あ、でも」

「何かあるの?」

「アスカが」


 ミコトは俺が女湯に入らないといけないと説明しようとしたのを察したのか、サキはミコトが全てを口にする前に、


「大丈夫。お風呂は個室だから。アスカが他の女性冒険者の裸を見たり、男性冒険者に裸を見られたりは無いよ」

「そう……。それなら良かった」


 少し残念そうに見えるのは気のせいだろうか?


「さあ、お風呂に入ってさっぱりしよう!」


 サキのテンションがやけに高い。ここの風呂がそんなに気持ちが良いのかな?


 俺たちは休憩所に入り、それぞれ個室の風呂へと向かった。


「なるほど。これは、良い湯だ。気持ちいいな」


 風呂場は、かなり広く浴槽も大きめでゆったりしており、かなりくつろげる空間になっていた。


「アスカぁ、これ美味しいよぉ」


 アルが出てきて、脱衣場にあるテーブルの上にあった果物を食べて喜んでいる。


「そうか。良かったな」


 俺はお湯にゆっくり浸かれて満足だ。こんなにゆっくりお湯に浸かったのはどれくらいぶりだろうか。暫くここで訓練してから、北のノルディアイスに向かうのも良いかもしれない。あまり、ゆっくりは出来ないだろうが、力を付けておくことは無駄にはならない筈だ。


「よし、そろそろ上がるかな」

「えぇ、もう少しゆっくりしようよぉ」

「いや、二人ももう上がっているかもしれないだろう?」


 ぶぅっとアルが文句を言っているのは無視をして、俺は服を着て、大広間の方へと向かった。


「二人共まだだったか」

「ほらぁ。もう少しゆっくりしたら良かったのにぃ」

「お前。よく言うよ。いつも<空納>の中でじっとしているだろ?」

「僕にぃ、戦闘を期待したらぁ駄目だよぉ」


 戦闘力の無いアルに期待はしていないが、まあいいか。


 数分経ってもまだ二人が来る様子が無かったので、どれくらい強くなれたのかステータスプレートを確認してみる。


 レベル:37

 HP(体力):570

 OP(闘気):496

 MP(魔力):585

 STR(筋力):55

 AGI(敏捷):68

 VIT(耐久力):37

 INT(知力):24

 MND(精神力):17

 DEX(器用):43

 LUK(幸運):29

 AP(魅力):699


「本当に魅力は馬鹿みたいに高い。そもそも、今更だけど、何でレベルが上がって魅力が上がるんだ?」


 ただ、この魅力ご高い分、モンスターの注目を引いて、タンク役になれるのはミコトたちを守るのには丁度良いから文句も言えない。


 溜息を吐いてもう一度ステータスプレートを見る。今度はスキルとアーツのページだ。


「あ、アーツが増えている。<光迅>と<瞬歩>か」


 <光迅>は、<瞬迅>の進化アーツのようだ。更に速い拳打を打てるようだ。そして、もう一つの<瞬歩>だ。これは、<フラッシュムーブ>の進化スキルのようだ。<フラッシュムーブ>はターゲットの下に一瞬で移動するのに対し、<瞬歩>は、自分の好きな場所に移動する事が出来る。距離は最大で五十メートルの範囲。だが、これはかなり使えると思う。回避能力が格段に上がる。<フラッシュムーブ>はターゲットの所に行く転移に対し、<瞬歩>は、移動(・・)するのだ。五十メートルを一歩で高速に移動するような感じだ。攻撃の助走にも使える。


「これは、早く試してみたいな」


 新たに手にした力にわくわくしながら、ステータスプレートをししまう時、ミコトたちが個室から出て来た。


「あ、アスカとアル。ごめんね待たせたかな?」

「ごめんよ。僕、ここのお風呂が好きで、つい長風呂になっちゃうんだ」

「いや、大丈夫だよ。ステータス確認していたし」

「そうなんだ。レベルアップしてた?」


 ミコトが自分も確認してみようとステータスプレートを取り出していると、サキが思い出したように、俺たちに問い掛けた。


「そうだ。二人共他の女神や魔王に装備を貰っているんだよね?」

「そうだな。神器に魔器。ミコトは、ちょっと特殊だけど。俺の防具は全部そうだよ」

「ねぇ、僕とどれくらいステータスに差があるの? 比べてみない?」

「良いけど、俺は元が低過ぎて参考にならないと思うぞ」

「そうだね。私も武器だけだし、参考にならないかも」


 良いからと、ステータスプレートを比較し始めるサキ。


「アスカ、言うほどステータス低くないと思うけどな」

「そうかな? 力も低いから火力不足だし、防御も低いからな」

「そう? 僕より高いよ。五十五がどれくらい低いのか分からないけど」

「ノゾムは六十超えてたからな。うん? ちょっと待った」


 俺はもう一度自分のステータスプレートを確認し、確かに力が五十を超えていた。魅力の異常な値に気を取られ、見落としていたようだ。


「やっとあれを装備出来るじゃないか」

「あれ?」

「ステータス制限で装備出来なかった武器があるんだ」


 カオティックナックルを取り出す。まだ少し重く感じるが……、うん。大丈夫だ。拳が上がる。しっかりと振り抜ける。


「何だか強そうな武器だね」


 俺は頷く。実際今までの装備の中でダントツに強いのは間違いない。これで火力面での心配も少しは減るというものだ。

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