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異世界呪われた救世主〜異世界召喚されたら呪いで女に。呪った奴はぶっ飛ばす〜  作者: 陽月純
第4章 宿敵と龍神

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スケルトンを追った先……

 スケルトンの群れと戦かった後、少しの休憩を取った俺たちは、スケルトンたちが逃げていった通路の奥へと進み出した。


「さて、何が待っているのかな?」

「ノゾム、あんた馬鹿でしょ? スケルトンが逃げて行ったんだから、スケルトンが待ち構えているに決まっているじゃない?」

「ミサオ、そうとは限らないだろう? 俺の直感が言っている。スケルトン以外にもこの先には何かあると!」


 ノゾムとミサオの会話は置いておいて、前方を警戒しながら進んでいくこと、十分。


「行き止まり?」

「行き止まりだね」


 俺とミコトが目の前の壁を見て呟いた。


「ノゾムの直感が当たった! スケルトンじゃなくて壁だったよ!」

「ミサオ、うるさい。笑うな!」


 ミサオは、ある意味正解だったノゾムの発言に対し、大笑いしていた。そんなミサオにノゾムが文句を言っているが、これも聞いていない事にして、俺は目の前の壁を調べる。


「こっちの壁には仕掛けとか無さそうだな。ミコト、そっちはどうだ?」

「こっちにも何も無いよ」


 ミコトも周辺の壁や床を調べていたけど、何も仕掛けは無いようだ。


「あのスケルトンたち何処に消えたんだろう?」


 ミサオが消えたスケルトンたちの話を上げると、ノゾムが直ぐに答えた。


「そんなの決まっているじゃねぇか。ここらに何かの仕掛けがあるんだろうぜ」


 俺もノゾムの意見に賛成なのだが、その肝心の仕掛けが見付からない。俺とミコトの二人で隈なく探してみたが、何も無いんだ。


「スケルトンが消えて、仕掛けも消えた、とか?」


 ミコトが仕掛けの無い事について、推測してみるが、その可能性は低いと思う。何故なら、スケルトンが逃げる必要がない。時間稼ぎという話もあるかもしれないが、それなら尚更、全滅するまで戦闘し、そのまま行き止まりという方が時間が掛かる。


 つまり、この場所には何かの仕掛けが残っており、それを突破すると、スケルトンたちが待ち構えているという事だろう。


 あと、探していないのは……。


 考えを纏めようとふと天井を見る。そう言えば、天井は調べていない。そんな所に仕掛けを作るのもどうかと思うけど、調べるだけ、調べてみるか。


 とはいえ、天井を直接触りながら調べるというのは飛べないと無理だ。アルに調べてもらうという手もあるが、アルの状態を考えると、こんな事で呼ぶのは無しだ。


 暫く天井を眺めていると、道を塞ぐ壁と接触している部分に一箇所だけ周りと色が違う場所があった。


「うん? あれか? ノゾム」

「何だ?」

「ちょっと肩借りるぞ」

「え? 何を……」


 ノゾムの返事を聞く前に俺はノゾムの肩に飛び乗り、そのまま色の違う所目掛けて飛び上がる。


「よし、届いた」


 カチリ


 やっぱりスイッチだった。ゴゴゴゴと壁の奥から音が聞こえてくる。


「お前、人が返事をする前に、ったく……」

「まあ、そう言うなよ。おかげで、ほらっ」


 どういう造りなのかは分からないが、壁が下にに下がっていく。そして、壁の奥に通路が現れた。


「何で、あんな所に仕掛けを置いていたんだろうね?」

「ミサオ。よく見て。置いていたんじゃないよ」


 ミサオはミコトの指す場所を見ると、天井にあった仕掛けが壁と一緒に床へと降りてきていた。


「これって、スケルトンが逃げた時に踏んで行ったのかぁ」

「みたいだね」


 壁は完全に床下に潜り、通路と一体化すると、見事に床に仕掛けが収まっている。


「あいつらを追い掛けていたら、直ぐに分かったな。これ」


 ノゾムが追い掛けなかった事に若干文句を含んだ言葉を言った後、俺を見て、手を左右に振り、謝って来た。


「悪い、別にお前を責めてる訳じゃないからな。休憩するのには俺も賛成したし」

「ああ。大丈夫だ。兎に角、道が出来たんだ。進もうか」


 三人はコクリと頷く。そして、暫く通路を進んでいくと大きな扉の前へと辿り着いた。


「お、これは。如何にも何かが待っているって感じの扉じゃないか」

「当たりだね」


 ノゾムとミサオがちょっと前まで言い争っていたとは思えないように、パンッと手を合わせる。


「気楽でいいな……」


 そんな二人を見て、溜息を吐くが、二人は全く気にした様子は無かった。


「よし、行くぞ!」


 扉を開ける。うん? 開かない?


「おい、アスカ。何しているんだ?」

「いや、押しても引いてもびくともしないんだよ」

「どれどれ、俺に任せてみな」


 ノゾムも押せど引けど、扉はびくともしなかった。


「な、動かねぇ……。何で、だよ!」


 顔を真っ赤にしながら力を、込めるノゾムだったがどんなに力を入れても駄目だった。


「ねえ、これ横開きなんじゃないの?」


 ミサオが扉の取っ手を掴み、左右に開こうとしたが、それでも駄目だった。


「ムニニニニッ! はぁ、はぁ、開かないよ!」

「くそ、ぶっ壊すか!」


 ノゾムが強攻策に出ようとしていると、俺たちの様子を見ていたミコトがすっと前に出て、扉の取っ手を掴み、


「開いたよ」


 上に持ち上げた。


「は!? 上だと」

「さっきの仕掛けから、もしかしたらって思ったら、正解だったね」

「意味が分からない……」


 取っ手を持って上に持ち上げると、扉は屈まないと通れない。そのため、ノゾムが扉の下を掴み更に上へ持ち上げ、俺たちが通れる高さまで扉が開くと同時に、五発の<ダークボール>がこっちへと飛んできた。


「危ない! <ホーリーバリア>!」


 ミコトが咄嗟に張った障壁で難を逃れたが、扉の先には地下迷宮の入り口よりも広い空間の部屋となっており、その部屋にミイラとスケルトンが合わせてざっと百体が戦闘態勢で待ち構えていた。


「やっぱり待ち伏せか」

「この扉の開け方、汚ぇなあ。両手が塞がっている状態で攻撃されたら防ぎようがねぇじゃねえか」

「そのための開け方なんだね」

「ミコト助かったよ。良しっ、皆行くぞ!」


 部屋の中へと入り、敵の群れへと突っ込んで行った。

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