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異世界呪われた救世主〜異世界召喚されたら呪いで女に。呪った奴はぶっ飛ばす〜  作者: 陽月純
第4章 宿敵と龍神

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戦争拡大

 ミサオが精霊と英霊との契約を終えた後、慌ててやって来た兵士は、ブラッドの前で跪くと、すぐに報告を始めた。


「ブラッド様、失礼致します。至急、玉座にお戻り下さい」

「何があった?」

「サウザートとの国境に待機していた兵が至急の報告があるそうです」

「分かった。すぐに戻る。お前達も来い」


 ブラッドは、俺たちにも話を聞くように玉座の間へと来るように言うと、城の中へと戻って行った。


「嫌な予感しかしないな」

「同感だぜ」


 玉座の間へ戻ると兵士が報告の為に既に待機していた。俺たちは兵士へ会釈すると、兵士も敬礼をする。


「よし。至急の報告とやらを聞こうか」

「はい! 本日、サウザートの首都パグザから大きな軍隊が進軍するのが確認されました。恐らく、本格的に我らとバラトレストへと侵攻を開始するものと思われます」

「そうか。いよいよか……。それで、セドニーは?」

「魔王セドニー、そして側近のアゲート、召喚者のヒデオの姿は見られていません」


 つまり、兵士たちによる物量戦、そして、要となるアゲート、ヒデオは兵の居なくなった手薄となるセドニーの下で護衛を務めるということなのだろう。


「舐められたものだ。物量戦になれば、こちらを攻め落とす事が出来ると思っているのか?」

「なぁ、つまりはセドニーの城が手薄になって、攻め込むのに絶好の機会だって事だよな?」

「アゲートとヒデオはいるみたいだけど、この二人をどうにか出来ればな」


 アルの事もある。早くセドニーの下へ連れて行ってやりたい。


「そうだな。では、お前達に命ずる。お前達は、そのままセドニーのいる城を目指せ」


 ブラッドは、俺たちに遊撃隊として攻め込ませ、物量戦には物量を以て対抗すると兵にも命じた。結局、大きな戦争へと発展してしまったようだ。


「デイジーにも伝えておこう。犠牲を減らす為にも、お前達はすぐに行動に移れ」

「分かったわ。ブラッド」

「分かりました。皆、行こう」


 あの何も無い砂漠を通ると、軍隊に見付かる可能性があるため、城を目指すのに、抜け道が無いか確認すると、どうもセドニーの作った魔器を授かるための試練場が城に通じているらしく、そこから向かうと良いと教えてくれた。


「ついでに魔器も貰っていくか」

「そうだな。力を付けるのは俺も賛成だぜ。そのアゲート? だったか? そいつとヒデオを相手にするなら、尚更な」


 ノゾムは更にミサオも強くなったしなと付け加えた。


 俺たちはブラッド城を後にして、先ずはサウザートとの国境を目指した。流石にまだ軍隊の姿は見えない。とはいえ、油断は禁物だ。


「サウザート兵に見つかると面倒だ。とっとと試練の地下遺跡に向かおう」

「「うん」」

「ああ」


 それにしても試練を受ける場所が地下とは思わなかった。砂漠の地下とか埋もれてしまわないのだろうか?


「地下遺跡か、冒険してる感じ高いけど、大丈夫だよな? 砂漠だぞ?」

「それは俺も思っていた。でも、ノゾム、これまでに埋没するような事があったら、セドニーの試練なんて受けられないだろうから、きっと大丈夫なんだろう」


 そう願っている。


「そうよ。問題あったら、そんな遺跡廃棄して、別の所に変えるんじゃない?」

「そうね。それに、ここ、異世界だし、私達の常識が通じない事もあるだろうから」

「何にせよ、行くしかないんだよ。俺たちは」

「そうだな。地下遺跡、楽しませてもらうぜ!」


 遠足に行くようなノリになっているのが気になるけど、まぁいいか。


 サウザート兵に見付からないように注意しながら進むこと3時間。地下遺跡の入り口が見えて来た。砂の中にぽっかりと空いた入り口が何とも言い難い。


「砂が無い」

「何か変だね」

「明らかに人の手に寄って造られた感じだよな」

「セドニーが造り上げた試練の場だから、遺跡と呼ぶのはおかしいよな」

「確かに。遺跡とは言わないよね。地下ダンジョンといった方が合うのかな?」

「そうだな。でも、どっちだって良いさ。行こう」


 地下へと続く階段を降りていき、辿り着いた場所は広い空間だった。直径二十メートル位だろうか?  地下だというのに、昼間かと思う位明るい。その広間の中央辺りまで進むと、目の前に文字が浮かび上がる。


 〝試練の地下迷宮に挑む者へ〟


 地下迷宮と言う事は、迷路みたいになっているのか。


 〝ここを踏破した者には褒美として魔器を与える〟

 〝但し、命の保証はしない。命惜しくば、引き返せ〟

 〝勇気と力のある者のみ先へ進むが良い〟

 〝進む者には健闘を祈る〟


「迷路なのかよ」

「良いじゃない。やってやるわよ!」

「命の保証をしないという事は、モンスターは当然いるんだろうね」


 ミコトの視線が調べて欲しいと言っているので、<感知>を使ってみる。


「おぉ、これはまた……」

「どうしたの?」

「<感知>が効かない。モンスターは居るんだと思うけど、探索系のスキルを妨害する効果が働いているみたいだ。迷宮の順路とか分かったら意味が無いからだろうな」

「成程。そうかもな」

「しょうがないね。行こう」


 俺たちは頷くと広間の奥にある通路へと足を運んだ。


 通路は幅三メートル位と意外と広かったが、明かりが広間と違って、五メートル間隔位にある松明だけで、少し暗い。五分程進むと早速、道が二手に別れていた。


「どっちに行く?」

「右!」「左!」


 ミサオが右、ノゾムが左と意見が分かれた。


「ノゾム、何を言っているのよ。迷路を抜けるには右手を壁に突いて進めば出口に出られるのよ」

「ミサオこそ、何を言っているんだ。それは右手じゃなくて左手だぞ。だから、左だ!」


 二人が睨み合っているが、実はその法則、両方とも正解といえば、正解なのだが。


「二人共、喧嘩しないで。ミサオの言っているのは右手法、ノゾムの言っているのは左手法で、どっちも正しいのよ」


 ミコトは知っていたのか。でも、それも完全に正しいとは言えない。


「ミコト、よく知っていたな。でも、この迷宮が右手法、左手法で出口に出られるかは分からないんだ」

「何でだ?」

「試練の地下迷宮と言う位だからな、途中、罠とかがあって道が進めない可能性もあるし、そもそも、あの広間のメッセージから見ると、この地下迷宮はセドニーの城に通じているのだろうけど、迷路の必勝法で辿り着くのは、ボス部屋の方で、外への道じゃないと思う」

「「「成程!」」」


 三人が俺の言葉に納得してくれた。それならどっちに進むのが良いかというと、


「だから、マッピングしながら進むしかないんだ。どっちに行ってもやる事は変わらない。だから、ここはレディファーストで右に行こう」


 先ずは右手法で行けるところまで進む。当然マッピングしながら。そして、行き止まりなんかで行けなくなったら戻るしかない。


「分かった。右手法で駄目だったら、左手法ということだな」

「ああ。それで良いだろ?」

「良いぜ」


 ノゾムも納得してくれたようで、俺たちは右へと進む道を進むことにした。

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