9月と10月の間
9月30日の深夜。
私の唯一の楽しみが明日やってくる。
1年に一度しか来ないその日は、私のもの。
宝箱に入ったおもちゃのようにワクワクして、鍵は誰も持っていない。
色は鮮やかに干からび、温度は停滞する。
光はゆるゆると遅延し、音は休日を思い出す。
人は鼓動を忘れ、地球は自転をサボるのだ。
人、生物、物、森羅万象が静止した世界。
でも例外は1つ存在する。
私という例外が。
全てが静まり返るその0時00分、私だけが闊歩する。
そう、ここは私の世界。
私だけの世界。
それが9月と10月の間の日。
私はそれを‘アイダの日‘と呼んだ。
私の唯一の楽しみが明日やってくる。
1年に一度しか来ないその日は、私のもの。
宝箱に入ったおもちゃのようにワクワクして、鍵は誰も持っていない。
色は鮮やかに干からび、温度は停滞する。
光はゆるゆると遅延し、音は休日を思い出す。
人は鼓動を忘れ、地球は自転をサボるのだ。
人、生物、物、森羅万象が静止した世界。
でも例外は1つ存在する。
私という例外が。
全てが静まり返るその0時00分、私だけが闊歩する。
そう、ここは私の世界。
私だけの世界。
それが9月と10月の間の日。
私はそれを‘アイダの日‘と呼んだ。
第1章 「点のアイダ」
2020/12/09 18:37
第2章 「線のアイダ」
2020/12/17 12:24
第3章 「彼等だけのアイダ」
2021/01/06 15:44
(改)
第4章 「面のアイダ」
2021/01/25 18:00