現実世界ではいじめられっこだったが転生したらウルブァリン程ではないけど指と指のあいだから刀みたいな爪が普通の爪が伸びる速度の2倍くらいでだんだん生えてくるけどそれでなんか切ろうとしたらすぐポキっておれ
僕の名前は岡田古竜士高校1年生の男子。いじめられっこすぎてクラスの陰キャからすらもパシられてる。
そんな僕は間違えてルーズリーフの輪っかのとこで指を挟んでしまってショック死した。
そしたら異世界に転生していた。
王様「勇者よ姫がさらわれたから助けにいっておくれ」
目が覚めるともうなんか始まっていた。
しかも最初の方聞いてなくて全然話についていけない
勇者「はい!喜んで」
とりあえずはいと答えた
しかもまたなんか王様は長々と話し始めたので暇で手遊びをしているとあることに気付いた、ウルブァリンみたいになんか生えてきている。でもシャキンとはでてこない。一体どうしたものか。もしかしてこれが僕のチート能力なのか、いや、そんなはずはない。普通なんかめっちゃ強いスキルとかだからきっとなんかスキルがあるに違いない。
勇者「王様、僕のスキルはなんですか?」
聞いてみた
王様「は?何かを得るために努力した事のないやつにスキルなんて身につく訳ないだろ。例えば溶接のスキルだって必死に汗書いて勉強して練習してやっと身につくものだ、漫画の読みすぎだカス」
僕はついに魔王の城に向かって旅立った
道中お腹を空かせて餓死寸前の魔法使いと僧侶と格闘家と物語の鍵を握ってそうな小さな妖精と出会った。
彼らにたまたま持ってたSOYJOYをあげたら凄く感謝されてめっちゃ仲良くなってLINEも交換した。しかし仲間になって一緒に冒険しようといったら鼻で笑われてどこかに行ってしまった。
僕は再び魔王の城へ向かった。
20分くらい歩くと【死神迷宮の森】についた。
真っ直ぐあるいたら普通に反対側にでれた。
そのあとまた15分くらい歩いたら【悪魔の死の谷】についた。その谷を渡るためには橋を渡らなければならなかったが、【このはしわたるべからず】と、看板がたててある。
なんと難しい問題だろうか、このはしを渡らなければ向こうにいけないのに。
そこで現世にいた頃の記憶を思い出しながら考えるとあることに気がついた。
わざわざ橋をひらがなで書いているのだ。
そこで私はひらめいた
そう
橋の端をわたればいいんだってね。
僕はかつて一休がそうしたように橋の端をわたった。
普通に橋が崩れた。
崖から真っ逆さまに落ちて、その下の川に着水した。
何とか崖を登り反対側までついた。
それから10分くらいあるいていると魔王の城についた。
中に入るとモンスターがうじゃうじゃいた。
ここで僕はあることに気づく。
ここまでの道中、全くモンスターと出会わなかったことに。
そう、ラスボスのいるダンジョンに運悪くLv1の状態できてしまったのだ。
なんといううっかり、せめてあの魔法使い達を殺しとけばまだLv5くらいにはなってたのにとおもった。
一斉にモンスター達はこっちに向かって走ってくる。しかもそのモンスター達のどれもが多分普通なら道中で出会っていたであろうモンスターの色違いのちょっと強いバージョンなんだと確信した。
もうボッコボコ、たんこぶってレベルじゃない。
モンスター「もうおわりかぁ?これだから陰キャはだめなんだよ」
プチッ
僕の中で何かがきれた
勇者「僕は陰キャじゃなああああああああああい」
モンスター「な、なんだこのオーラ!まるで別人みたいだ!!」
勇者「僕は…いや、俺は…陰キャじゃなああああああああああああああい」
モンスター「やべぇたすけてぇ」
次々にモンスターたちはぺしゃんこになってゆく。
そう、普段静かな奴ほど怒らせたら怖いものだ。
勇者「俺は、TikTokだって見てるんだぞ、はあはあ…俺は…陰キャじゃない…」
そのテンションのまま魔王の部屋へ向かう。
もちろん部屋の前でセーブはする。
勇者「魔王!殺しにきたぞ!!」
魔王「クックック、勇者よよくぞここまできたな、ほめてやろう。だがここで貴様はもうおしまいだ」
勇者「そう言っていられるのも今のうちだぞ」
魔王「ハッハッハッハ、それはどうかな」
勇者「どうゆう意味だ」
魔王「私は個性の多様性を尊重するタイプなんだ」
勇者「それがどうしたんだ」
魔王「陰キャでも仲良くなれるタイプってことだ!」
勇者「なにっ!」
勇者の怒りは陰キャと罵られることによって発動するが、この魔王は心が広いタイプの魔王なのでこの奥の手が使えないのだ。
勇者「くそっもうだめだ、勝てない…」
魔王「クックック、一思いに我が奥義、クリスタルサクリファイスアンダースパイラルキャノンで屠ってやるわい」
魔王はなんかビームをためはじめた
勇者「くそっここまでか、」
勇者は為す術もなく、悔し涙を流し、地面を叩いた。
魔王「クックック愉快愉快、貴様謝れば今日の所は生かしてあげんこともないぞ?」
勇者「それは本当か?なら謝る!」
魔王「もちろん最敬礼でだ」
勇者「な、なにぃ!45~90度頭を下げないといけない最敬礼をしろと言うのか!」
魔王「クックックそれはそっちの世界の最敬礼だ、こっちの世界の最敬礼は…」
勇者「ゴクリ」
魔王「110度だ」
勇者「な、なにぃ!!!」
そうこっちの世界のモンスターは関節が柔らかいため110度のお辞儀ができるのだ
勇者「や、やるしかないのか」
魔王「ほら近くまで来い、出ないとビーム打つぞ」
勇者「わ、わかった」
魔王はビームのチャージをやめるとニヤニヤしながら勇者を上から見下した。
とことこと歩いてくる勇者、これから起こることは人生でもっとも恥じるべき出来事であることだと自分にいいきかせながら、唇をかみながら、泣いていた。
勇者「僕は謝ってばっかだ、前の世界でも異世界転生しても。謝って得したことなんか何もないのに、毎日謝ってる。ほんとになんて哀れなんだ」
魔王「本当に申し訳ございませんでした、見逃してください。と言え」
勇者「はい」
だんだんお辞儀をしながら勇者は謝罪の言葉を口にする。
勇者「本当に」(30度)
魔王「ふむふむ」
勇者「申し訳」(60度)
魔王「いいぞいいぞ」
勇者「ございませんでした」(90度)
もう勇者の体はプルプルと震えている。体が硬すぎて90で限界なのだ。
魔王「どうした、まだ90度だぞ?」
勇者「ぐっぐぐぐぎぎ」
生きるために必死に体を曲げる勇者、このままだと無理だと悟りちょっと上げてから勢いを付けて体を曲げる作戦にでる。
勇者「見逃してくだざあああああああい」(110度)
その時、背中に刺してた剣が勢いよくすっぽ抜けて魔王のすねに直撃した。
魔王「ぐあああああああああああああああ」
勇者「しめた!魔王の弱点はすねだ!」
すぐさま勇者は剣を広い魔王のすねを叩きまくった。それも刃が着いてる方ではなく、わざわざ刃が着いていない平たいところで
魔王「や、やられたああああああああああああ」
ドカーン
ついに魔王を倒した!
勇者はすぐさまお姫様の元へ向かう。
勇者「大丈夫ですか、姫」
お姫様「はい、ですがわたくしが逃げ出さないように首に爆弾をつけられました。この赤か青のコードをきつて爆発を止めてください。」
爆弾のタイマーは残り30秒
勇者「どっちをきればいいんですか!」
お姫様「恐らく青のコードよ!私のスキルで未来を見たら赤のコードを切ると爆発することが分かったわ!」
勇者「うそをつけ!」
プチッ
ドカーーーん
〜完〜
バズればいいなって感じです
次は探偵小説です