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みいちゃん 6

 確かにそうだ。

 みずきはいつも、ボクを誘いたがった。

 さんかく山でも、ボクが無理だと思ったのに、みずきは無理に誘ったんだ。

 あの、くりっとした目で。


 置いていこうとしたのは、ボクだったのか? 

 いや、ちがう。

 連れ出したくせに、置いていこうとしたのは、オマエの方だったんじゃ、ないのか?

 それをギリギリになって、また、連れ戻そうとした。

 赤い椿の花をひとつひとつ敷いて。


 このシステムのヒントをくれたのは、オマエだった。

 花を敷いてくれて、そこを足跡のように踏んでいけばいいと教えてくれて。

 そしてその話を二度としなかったオマエが。


 今更になって、また、ボクを誘おうとしたんだ。

 なぜ?


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