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師匠から習った内丹術で異世界脱出!〜旅はつらいよ〜  作者: 楊文理
第1章ーー姫様誘拐ーー
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ーー姫様誘拐ーーその②

ここまでのあらすじ。

アルヘーンに辿り着いた太一、そこで美少女とぶつかり怪我を治してあげた。その後師匠から旅立ちの時に貰った手紙を役所に出すと、何故か特級の資格が貰える事になった。謁見の間で式典を行なっていると、第2王女が拐われた事が発覚し、そこで捜索の担当にされてしまった!証拠を集めて遂に捜索出ようとしたところをウィリアム=レギンスと言う魔導師に邪魔をされ2日間の待ちぼうけをくらってしまった。果たして姫様を見つける事は出来るのか!

「そうかキミは内丹術と言う物を使うのかね?面白そうじゃないか」


「私は火と風かな、得意なのは火だね。あの燃え上がる炎の美しさは格別だよ」


「はぁそうですか、素晴らしいですね。私は使えないので分からないですから」


  馬に揺られながら、俺はウィリアム氏と話をしていた。あの後出発寸前にウィリアム氏が、へたり込みながら俺に対して。


  「私も連れて行ってくれ。この前では部下に対しても申し訳が立たないし、何しろ私のプライドも許さない」


  恥も外聞も捨てて来てこのまま帰すわけにはいかないので、俺は仕方がなく一緒に行く事にした。そこで俺の使える術についての説明と、この世界の魔法についての説明を聞いた。


  この世界の魔法は四大属性で出来ていて、プラス1に特殊な魔法があるそうだ。

  主に、火、水、風、土でこの魔法は三段階の強さがあり、それに名詞をつける事によって発動するらしい。

  後一つは特殊な詠唱が必要らしいが、詳しい事は分からないらしい。


  まあ俺もまだわからない事もあるからお互い様だけど、取り敢えず情報交換は出来たから良かったと思った。

  そんな話をしながら、目的地が目前となったところで、左右の草むらから三人ほどの人間が飛び出してきた。


「おい、兄ちゃん。此処は俺たちの縄張りだ、身ぐるみ置いてくか、死んでもらうぜ」


「アニキ!コイツら特級魔導師だ、此奴ら強いですよ!!」


「どうしますか?アニキ、俺は大丈夫ですよ」


  俺はなるべく目立ちたくなかったので。


「やばっ、目立つ事になる前に消さなきゃ

  素早く判断して、丹田を煉って気で吹き飛ばそうとしたが。

「私に楯突くとは、下賎な盗賊め!燃え尽きろ《イラプションブレット》!」


  ウィリアム氏が先に魔法をぶっ放した。

  今の魔法は中級の火の魔法だが、得意な事もあって、三人の盗賊が断末魔も上げずに灰と化したが、辺りにも被害が出てしまった。


  「済まないねぇ、私は下賎な悪人が大嫌いなんだ」


  心底済まなそうに言ったが、それなら、最も目立たず殺せる魔法にして欲しかったと内心思った。


  そこから森の中を通り抜けた後、最奥部に洞窟の入り口が口を開いてた。


「私の部下に50人先へ行かせた後に3時間待ったが、誰一人帰って来なかった。君はどうするかね、Mr.タイチ?」


  そう言って、馬から降りて地面を触ってる時にそう聞かれたが。ぶっちゃけもう対策は練ってある。


「大丈夫ですよ、私の術で探し出しますから」


  俺は、額に手を置いて《天眼通》を発動した。


  天眼通とは、現在過去未来全てを見通し事が出来る、神通力の様な力だ、だが俺は修行の途中だったので、知ってる人間の現在が僅かにわかるくらいしか出来ない。


  しかし、読み通りでやはり2日前に怪我をした女の子が王女様だったので。少しだけ姿形が見えたが、それ以上は分からなかった。

  だがそこにいるだけで充分だと確信して、一旦深呼吸をし丹田に力を加えて、地面に手を置き地面に気を流した。エコーロケーションの原理で気を反射させて大体の洞窟内の構造を理解した。


「大体の位置がわかったので、洞窟内に行きましょう。姫様は洞窟の最奥部にいます」


  深呼吸をして、俺はエドワード氏と洞窟の内に進んだ。

  洞窟の中は薄暗く、松明が灯ってるだけの通路だけがあった。また先行して行った、ウィリアム氏の仲間らしき人間が地面から飛び出した槍などの罠に掛かって、死臭を出していた。


「あぁジョン、済まない。私が必ず仇を取ってやるぞ !」


  ウィリアム氏が泣きながら部下の死体に話しかけて仇を誓っていた。

  それを見て、心の中で。


  (部下思いの人なんだなぁ)


  心の中で感心していると。前方から何人かの盗賊が此方に向かって歩いてきたので、気を煉って陽の気をぶつけた。


「何だテメエら?おい仲間を呼べ!…あれ、体が暑いぞ?ギャァァア!!」


  体内に或る水分の温度を上げて、内部から溶かした。これなら死体も残らないし合理的だが、如何せん見た目がエグ過ぎて、あまり使いたくないのが本心だ。

  そうやってして、盗賊を排除しながらどんどん内部に進んだが、歩いてる時にある疑問を感じた。


「申し訳ないんですが、ここには女性が囚われているんですよね?それなら何故ここまで進んだ時に声一つしないんですか」


  疑問になっていた事聞くと。


「それは確かに、謎だねぇ。……あれ?あそこに、何か扉がないか?」


  そう言って指を指した先に扉があった。


(ーーーーなんだこの気は、今まで感じた事が無い気を感じる)


  何故かそう感じ取り、扉を開けると、恐ろしい光景が広がっていた。


  そこには女性の死体らしき物が一面に転がっていた。既に白骨化した死体もあった。


「ウッ……オェェェ」


  思わず吐きそうになったが、それより何故かこの部屋が綺麗に飾りつけられてベッドもある事に気がついた。

  もしかして、ここの部屋は情事をする部屋では無いかと思うと、早く助けないと取り返しのつかない事になりそうだと思い。急ごうとすると、ウィリアム氏が「何だ?その部屋

には何があるのかね?」

  興味津々で入ってきたが、部屋に入った瞬間に。


「何だねこれは?何で女性の死体が大量にあるのかね!奴隷として売り捌かれてるとは聞いたが、殺されてるとは聞いて無いぞ!」


  こめかみを震えさせながら激昂した。

  俺とウィリアム氏が急いで、洞窟の奥に進んで行くと。ある男が一人、立ち塞がっていた。


「ここから先には通さないぜ、貴族のクソ坊ちゃんども」


 どうやら、ここまでの雑魚とは違う強さを醸し出しているので、戦いは避けられない様子だ。

  俺は、柳葉刀と抜くと、丹田に力を加えそう考えた。



 

あまりバトルシーンが入れられなくてすみません。

これから試行錯誤しながら頑張るのでよろしくお願いします。

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