想定外!
チラチラとこちらの動向を伺う視線を感じながらゆっくり廊下を一人で歩く。
うん、エリックは側にいないのです。
―はぐれました。
と言うのは冗談で、少し前に校内放送でエリックが呼び出されて“教室でまっていろと”私に言って居なくなってしまったんだけど、独りでフラフラしてみる事にしてみたのね。
だって担任居たからヤダくてでてきたの。
教頭と同じで、嫌い嫌い凄く嫌い。
あんなの居る場所で待つなんて勘弁よ?
一応、腐女子に暫くしたら戻るって言付けは残してきてあるし、最終的にエリックと合流出来ないと私が帰れないだけだからね。ただ、一人で歩いてたら“一般客”と見えるようになったのか、一年生のクラスの催し物の宣伝に出歩いてる子達に声をかけられる用になった。
大した違いじゃないかも知れないがこれがなかなかに面白い。
自信ありげにやってくる美少年や、オドオドと申し訳なさそうに話しかけてくる子や元気が有り余ってるのか大きな声で駆け抜ける少年。
美少年起用したら客が集まると思ったら大きな間違いだ。
わしゃ、オドオドしたシャイな子の所イグでゲへへへへ。
美形の子は貴族の子じゃないにしても中流家庭以上みたいだったから、そうした子にしては頑張ってるんだとと思う。
けど、私はオドオドした子のクラスを敢えて見てみたい。
たしか、飲食物はなしで大人が寛げる空間を演出してるんだっけかな。
因みに、メイド喫茶はない。
本物のメイドが居る生活してるとメイドに対する夢なんかないのね。
むしろ、制服を着たクラスの配膳役から、メイドが率先して奪ってる感すらある。
それくらいの割合でメイドがいる。
事務的に作業の“出来る”本職は学園祭に要らん、初々しいクラスの配膳役を返せ。
ドジっこ属性寄越せや?
気が弱そうで、軽く人見知りを患っるっぽい感じの、あんまし向かない子。そんな子に敢えてやらせてるんだから、クラスにはまとめ役とか中心人物がいるから、どんなんなのかクラスを見てみたい。
いや、美形の子んとこにそうした子が居ないだなんて考えちゃいません。
ただ、話を聞いてみた限り普通のクラスっぽい気がしたから覗いてみたいだけよ。
そう、カースト制度ありきな本来の学園的クラスとなれば、学園祭以外のイベントがありそうだと思わないか?
…けど、そんなもん見て何になると中のオッサンが囁く。
オッサンは正しい。覗くなら女子更衣室か何食わぬ顔で階段下に座り通りすがりにパンチラ待ちした方が有意義……じゃねぇよ。
オッサンしゃしゃりでんじゃない。
「お邪魔します」
「いらっしゃいませ」出迎えられた先、ふと黒板に目をやればメニュー表“全身揉みほぐし”
入ったクラスに咲いていたのは清楚なだけど大咲きの百合。
アティア一生の不覚。
こらこら、そこの貴婦人(日本人)らしき人!
ズーレかTSか知らんが女が、客も取らずに部屋の真ん中で女のハーレム作ってイチャイチャしてるんぢゃない。
しかし私は慌てず騒がず部屋の真ん中まで歩き…。
「もっと端っこよりなさいよ」
「「「!?」」」
美憲sama風に告げて、サービス受けずに部屋から逃げた。
おお、神よ!試練から逃げる私をお許し下さい。
某恥じらいのある乙女故、いかにおなご主体にても他人様に体をに触られまくるマッサージは苦痛のみにてござ候。
だが、痴漢は許すかも…。
立ち枯れた木々の森で、冬眠中のクマ(女)が春を待たずに目を覚ますかも知れないぜ??
うん?ケンカ売って逃げたのに誰も追いかけて来きやしねぇ。
『クリリ……』
遠吠えか?なんか危ないセリフが教室から聞こえてきたけど無視するべし。
去るもの追わず、寄るもの触らず。
『ちょっと放置は無いでしょう!?』
遠く叫ばれましても、離岸流ばりの引き波の廊下、その流れには逆らえません。
レジェンド逃げ馬のツイソターボも真っ青になるくらいの勢いで紳士淑女の人波に埋もれてみせます。
しずしずと歩いていたら、なんか凄い勢いで通り過ぎてった女の子がいた。
猪か?
―ガンガレ。
やっぱり短い。
けど、辛うじて連続で読める形にはなってるはず




