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少女とゴリラ(仮)  作者: はいむまいむ
第一章 師匠と呼ばれて
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師匠と呼ばれて 第一話

はじめまして、はいむまいむと申します。

初めましてという事なので、これから私の小説を継続的に読んでくださると非常にうれしいです。

これから、よろしくお願いします。

僕はいわゆる陰キャラだった。小中高大。どの学校でも親友と呼べる存在は出来ずに、ただ単に毎日学校に通い、授業を普通に受けて、下校していった。友達が欲しかったわけじゃなかった。だけども、友達がいないことに関しての寂しさが少しだけ、心の中にあったのは正直なところだ。

小学生だったころの僕にはその寂しさを埋めるために、自分の趣味を確立して、その趣味を淡々とこなすことによって自分の寂しさを埋めていった。だけれどもだんだん年を重ねていくごとにその趣味にも、触れなくなっていった。

高校生にもなると、読書すらままならず、さみしさだけが心を覆うようになっていき、着実に学校から少しずつ、少しずつ離れて行ってしまった。だけれども学校から離れたからといって勉強をしなかったわけではなかったから、試験のためだけに学校に行き、試験を受けて、上位の成績を取る。それが高校の頃の学校活動のリサイクルだった。

大学へは一般入試を受けて合格した。

そして今僕は大学の二年生だ。文系の大学に入学したのであまり忙しいことがなく,ずっと、家の中でぼーっとしている時間が延々と流れていた。


だけれども、最近、僕には新しい趣味できたんだ。

僕が大学に入学してから、一人暮らしを始めて二年がたって、町のことをようやく隅々まで知ることができた。そして僕は、とある場所の存在を知ることができたんだ。

初めてその場所を見つけた時の様子はこんな感じだった。

雨降りしきり、町を暗く閉ざす雨雲の間に、かすかに見える光がある建物を神々しく照らしていた。その建物は、まるでローマ様式の宮殿。いやギリシャの神殿のような建物だ。

建物の前には自動車工場のように車がとめられており、建物の入り口は重厚に閉ざされていた。入口の扉が通るたびに開いたり、閉ったりしている。そのたびに中からあふれ出る大量の音楽の響きが、僕の体を震わしてくる。

最初、この建物を発見した時にはロールプレイングゲームの世界でいう魔王城を発見したみたいな感じだった。建物の中には、たくさんの魔物たちがいてその魔物たちを倒して魔王と戦う・・・みたいな想像をしていたもんだ。だけれどもその想像はあながち間違っていなかったことを後々わかっていくるが、当時は「本当に僕がこんなところに行ってもいいのだろうか?」という自分自身で作り出した謎の自制心が働き、その建物の近くから逃げ出してしまった。だけれども、その建物の前を何回も通るたびにその自制心が着実に少なくなっていき、ついにその日がやってきたんだ・・・・。


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