表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/41

37羽

 あの後ウサギたんは僕が救急車なりタクシーなりと、病院に向かう準備をさせないためだ! とか何とか言って僕の膝の上で寝始めた。本人的には重りのつもりなのだろうけど、ウサギたんの軽さから言えば重りとしての役目は皆無だ。

 だけど、行動させないと言う意味では大いに効果を発揮している。だって、だって……こんなに可愛い顔で僕の膝の上で寝られたら動けないだろうが! 少しでも動いたら起こしちゃうかもしれないし、何よりこのラブリープリチーチャーミングな寝顔を死ぬまで眺めたいくらいだ! 時よ止まれ! 止まれ止まれ止まれぇぇぇぇぇ!

「……はっ!?」

 危ない危ない、時をかける僕に成る所だった。無理だけど。

「……」

 冷静さを取り戻した状態で改めてウサギたんを眺める僕。正直明日ウサギたんにする事は酷い事だと思うし、もしかしたら嫌われるかもしれないだろう。因みに「もうすでに嫌われているんじゃ……」なんて声は聞こえない。

 僕明日の朝ウサギたんを病院に連れていく。それもまだウサギたんが本格的に目が覚めた時間ではなく、まだ眠さと起床の曖昧な時間にこっそりとだ。

 それなら今連れて行っても問題ないんじゃないかと考えたけれど、病院側からしてみれば夜間に来たウサギだぞ? それに「この子、ウサギじゃないんです! 喋って、人間の記憶があって! 他にも!」なんて言ってみろ、

すぐさま僕が精神異常患者として入院決定になってしまう。

「……キミは一体なんなんだ……」

 最初は子供が全身きぐるみを着てると思った。次は……まぁ僕の妄想。でも家族みんながウサギたんと言葉を交わし、ふれあう事が出来たから違うと判断。本当にキミは一体……。

「んぅ、ぬぁあ……おっちー……」

 あっふぉぉっほ、トキメキュン。もう何でもいいや。    (時)

 どうも、よく足の親指に化膿止めを塗った坂東巧付ける人、時雨煮です。どうやら爪切りが下手くそなのかも。


 言い訳はしません、シリアス路線狙ったけれど僕には無理でした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ