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35羽

 僕がそう言うとウサギたんはピタリと停止し、まるで置物みたいにかっちんこちんに固まった。

「ウサギたん? おーい、もっしもーし」

 駄目だ、顔の前で手を振っても手で蟹を作っても無反応だ。ツッコミすらしてくれない。

「……え、えーい」

 ふにっ。

「う、ウサギた~ん?」

 ふにふにっ。

「ウ~~~~サ~~~ギ~~~~た~~~~~~~ん」

 ふにふにふにふにふにふにふにふにふにふにふにふにふにふにドゴスッ!!

「病院嫌だあああああ!!」

「でふぉっは!?」

 急に動き出したウサギたんはふにふにしていた僕の手首を蹴り、麗しのヒップを僕のお腹にアタックしてきた。食べた物が出る、色々、出る。

「うわああああああああ!!」

 部屋の中をトタトタと走り回るウサギたんと、

「ふっ、げほ、うっぷ……っはぁ~~」

 出かけた何かをなんとか押し戻せた僕。ウサギたんに話しかける前にちょっとお茶飲んどこ。

「……ふ~。ウサギたんウサギたん」

「うぃああああああああああああ!!」

 トタトタトタ。

「もしっ」

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

 トタトタトタトタトタトタ。

「でいっ!!」

 僕はふにふにの時みたいに長引くのとウサギたんの移動を予測し、タオルケットを漁師さんが網を投げるみたいにしてウサギたんを確保する。

「もああああああ!!」

 捕まったウサギたんは一度暴れたけれど、僕の所に引き寄せる頃にはおとなしくなっていた。

 これがまたおとなしいとおとなしいで心配なのがウサギたん。もしかして変なとこ引っ掛けてないよね? 僕はゆっくりと優しくタオルケットをめくっていく。

「ウサギた~……ん、こっこれは!!」

 完全にめくった先にあったのは、身体を精一杯縮め小刻みにぷるぷると震えるウサギたん!! この可愛さ、G級だぜ!!

「なんて言ってる場合じゃないや。ウサギたん、大丈夫?」     (時)

 どうも、缶でもペットボトルでもストローをさして飲みたがる人、時雨煮です。鞄にいつもマイストロー。


 元々第1羽だったのを小分けにばらし、本来ならなかったサブタイトルをつけ、その流れでこの話を投稿してます。

 小分け作業しながら気がついたのは、おっちー……シングルマザーの筈だったのね……。いや、僕だってね、ちゃんと前後に成るべく違和感がない様読んでから書いているんですよ。でも、なんで、あのときだけ……バー先ほんとにすいませんでした!!

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