34羽 サブタイトルだって立派なタイトルなんだからサブって付けるの止めてあげなさいよっ!
「まあ、そうだな」
ウサギたんが声のトーンを低くして呟く。
「ど、どうしたんだい?」
急なテンションの変わりように僕たじたじ。体はボロボロだけどねっ☆
「えっとなぁ。ティキンラーメン分かるか?」
「あれでしょ? 袋に入ってて三分でできるラーメン」
「そうそれ。それが玉手箱だった的な?」
理解力が無くてごめんなさい。僕はウサギたんの言っている意味が分からないよ。
「まあ、意味分かんねえよな。俺自体俺が何言ってるのか分かってねえんだもん」
「ウサギたんそれ多分重症だよ!」
「あーはいはい」
軽く流されたー。
「ま、まあ、それでウサギたん。どういうことなんだ――」
バシッと、勝手に伸びた手を撃墜されつつ、ウサギたんに聞いてみる。
「だーかーらー、玉手箱的なものを開けたらウサギにされたんだよ。(チッ)」
「舌打ち聞こえてるよウサギたん」
拗ねてるのか怒ってるのか知らないけど、指を噛む姿がまたキュゥゥウウトッ!
「あん?」
爪を立てて鋭い眼差しでこちらに熱い視線を送ってきてるっ!
「いえ、なんでもないです」
「んで、これどう治すか分からねえから落武者に頼ろうかと思ったわけだ」
僕が玉手箱を開けてしまったウサギたんを治してあげるだって?
「ふふふ」
「どうしたおっちー。頭打ったか?」
「いや、急に笑い出したからって頭打った認定するのは早いよっ」
「んじゃなんなんだよ」
もふっと、もふっとウサギたんが膝の上にぃいいいっ!
「え、えー。そそ、そんなに急かされたら困るよー」
ちょっとこの時間を満喫☆
「おい、早く教えろよー」
「えへっ、ぐへへ……」
「きもっ」
うーん……。
布団の上にウサギたんが居るからそんなにもふもふ感じない……。
きもいまで言われたし通常運転に戻ろうっと。
ウサギたんのプリティーな病と僕。
重病と重症の患者がここに二名居ることだし。
「とりあえずさ」
「おう、なんだ?」
「病院行こう?」 (バ)




