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3羽


「どうやって名前書くんだ?」

 あ、当然の如くツッコミをスルーされた。この子将来有望だなぁ……。

「えっとな、日に生まれると書いて、そのあと落ちると書くんだ」

「日と生と落とか……クッ、ププッ……ハハハ……」

 急にその場で転げまわり大笑いする様は、本当に無邪気な子供にしか見えない。ましてや、少し前に弁慶にダイレクトアタックしてきた子には見えない。くそ、多分見た目がかわいすぎるのがいけないんだな。うん。

「で、なんでそんなに笑ってるんだ?」

「いや、並び替えたらラッカセイじゃん。プフウゥゥ……」

 口に手を当てて必死に笑い堪えてるのは分かるんだけど、漏れてる、漏れてるよ! くっそ、かっわいいなこの野郎。

 少しの間笑いが絶えず、十分ほど放置されました。

「はー、久しぶりにこんなに笑ったー」

 満足したのか、満面の子どもらしい笑みを浮かべてニコッ☆とスマイルをこちらに投げてくる。

 あー、やっぱかわええわ……この腹黒ウサギ。

「とりあえずここで話してるのも時間の無駄だし、ラッカセイの家に行こうか」

「あの、ひなせおちるです。並び替えた名前はやめてくださいお願いします」

「ごめん、わざとじゃないんだ。ラッカセイ」

「あ、もういいや。ラッカセイでいいです。とりあえず家も無いなら僕の家に行こうか」

 コンコン、と鳴り響く靴の音。その横で、ちょこちょこと可愛いあんよで歩く腹黒ウサギ。

 とりあえず家へと向かう僕たちであった。               (バ)


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