表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
個体ノ武器  作者: 雅木レキ
第一部まで
3/82

00-序章

ども!

このたび何かを書いてみたくなったので、投稿させて頂くことになりました!

自分、文章力は低いですし、内容も無茶苦茶かもしれませんが、頑張ってやってみます!


あ、誤字が多いかも知れません。

見つけたらご指摘してくださると、幸いです。


その他、気になることがありましたら、なんなりとご指摘ください。

好評、批評も歓迎します。

……でも、出来たら優しい言葉を掛けてくれると嬉しいなぁ、なんてw



 ※作品の雰囲気は恐らく序章から受ける印象と異なるかと思われます。

このままの雰囲気で楽しみたい方は、御免なさい。雰囲気変わります。

【個体の武器】

【何者でもなく】00-序章



 ……例えば、今まで無いものが突然現れたりする。

 それは、多くの人の生活に入り込み干渉し。

 【日常】を崩すか。

 【常識】を覆すか。


 魔法で発展した同時に並行して時の進行しているもう一つの世界。別の次元。

 絶対に出会う事の無い二つの世界。元を正せば、世界自体は同じなのだ。

 元を辿れば本質的には同じ存在なのだ。しかし世界は『可能性』によって分けられた。

 ”一つ個体”として進行し続ける世界は、可能性の気まぐれで何通りにも姿を変え、その変化は枝分かれする。

 一瞬一瞬が”分岐点”となりうる瞬間である。

 例えどんなに小さな変化でも、例えどんなカタチの変化であっても、いずれ大きな変化になる可能性を秘めまた一人歩きを始める。


 さて、全ての事柄の大本を辿り、一番”大きな枝分かれ”が起きた地点を覗く。

 そこで起こった枝分かれの仕方は実に単純だったが、実に強力に世界を隔てた。

 片方の世界には科学が与えられ、もう片方には魔術が与えられたのだ。

 科学が与えられた世界と魔術が与えられた世界。

 正確にこの2つの世界の違いを述べるなら、それは『魔術があるか』、それとも否か。


 この差で、世界はとても大きく枝分かれした。

 魔術がある世界は魔術を求めれば良かった。

 人が暮らすのに必要な火も氷も文化も全て魔術が賄ったのだ。

 それで世界は形作られたし、世界の誰も疑問を持たなかった。


 魔術がない世界は科学を求めれば良かった。

 魔術の変わりに、世界を形作る力を欲したのだ。

 その結果が科学だった。それだけ。

 科学でも”火”は起こせるし”氷”だって作れる。科学は世界の”文化”として、魔術の代役になる。



『---魔術なんて存在しない』。

 ”この世界”の誰もが口を揃えてそう述べる。

 誰も、それを疑わなかった。

 誰も、魔術なんてものを求めようとしなかった。

 いや、求めた人はいたのかもしれない。

 だが、この世界には魔術なんてものは最初から存在しないのだ。

 ありもしないものを求めたところで、やはり手に入らなかった。

 故に、誰独りとして”魔術”を見たもの、触れたもの、事実として認識した者は居るはずも無かった。


 時を同じく平行して進行を行う、大きく分かれた世界同士は。

 ……常に互いが一定の距離を保って出会わない様にしている。

 可能性によって個別化と差別化が行われた、つまり『個性』を手に入れた世界同志は互いに干渉し合うのを良しとしないからだ。

 ”世界”という存在自体が、最初から他の世界に興味など無かったのかもしれない。

 相手に自分の個性を取られたく無かったのかも。

 自分の在り方をまねられるのを恐れたのかも。


 ……もし。

 世界の中に存在する、世界で”もっとも自由に行動出来る存在”が。

 世界よりも”自由な発想”を持つ存在が、世界と言う生き物自体に影響を与えられたとしたら?


 ……片方で良い。

 片方の世界が手を伸ばし、もう一方の世界に触れれば。

 どんなに小さくても良い、『世界同士が触れ合っ(繋がっ)たとしたら。何が起きるのか?』

 ……そんなことを、”その存在”が気にかけたりしたら。



 ---世界は大きく、全てを支配する。

 しかしその反面で、同時に世界は支配されている。

 いつだって、世界は自分の在り方やカタチを決めない。

 そもそも自分で形を作る事はできないのだ。また、自分自身を変える事も。

 世界を象るのは、いつだって世界の中にいる存在なのだから。


 ---世界は全てを持っているが、自由だけは手に入らない。

 人間は小さく、全てを世界に預け持ってもらっている。

 しかし世界に縛られている様で、実は”支配”はされない。

 制限が存在するとはいえ、彼等は自分で考え自分で形を作る事ができる。

 ただし自分以外のものの形を作る癖に、いつだって自分自身の形はちゃんと知らない。

 人は全てを手に入れる事は出来ないが、最初から自由な存在だ。


 ……人は何にも支配されない。

 人が支配されるとしたら。それは人によってのみなのだ。

 それが他人なのか、それとも自分自身なのか。

 それは分からないけど。



 世界は大きく万能だが、世界が持つ全ての要素は『自由』という多くの選択肢の内の一つである『可能性の提示』に抗えない。

 世界は、『自由』な存在である人間によって、人の行動次第で簡単に姿を変え、操られ、縛られる。

 世界を縛った人間は、世界の持っている物を全て手に入れた事になるだろうね。

 つまり、世界を持つ人間は、全ての人間の持ち得ぬモノ。”持ち得ぬハズ”のもの。

 ”全て”を手に入れる。


 例えばだが、その”全て”が表す通り、他人の自由さえ例外ではないのだ。


 多くの人間は自分が制限だらけの世界に居る事に気がつかない。

 多くの人間は自分の居る世界以外の可能性を考えない。

 ……何故なら、世界の存在に疑問を抱かないから。

 だけど、もしその事に人間が気がついた時。

 彼はそれを求めなずにいられるだろうか?



 ”魔法”という追加された別の世界の個性は新要素としてもう1つの世界に根付く。

 魔法という概念は、少年たちの日常を【崩す】のだろうか。

 世界に与えられた、……違うな。

 世界に住む”人間に与えられた”魔法は、世界のあり方を変えるかもしれない。

 他の世界では文明の軸になっている程のチカラなのだから。

 だが、新要素はそこに住む人間の根本まで変えてしまうのだろうか。

 そこに住む、人のあり方まで変わってしまうのだろうか。

 人という存在は魔術の有無で変化する?






 ------日常生活。

 当たり前の日々。

 人として当然の生活。

 普通の人間が味わうべき生活。


 友達を作って。

 学校に行って。

 受験だ、なんだと将来を案じ。

 辿り着く場所に違いはあれど、やってる事はみんな同じ。

 食べて。寝て。遊んで。苦しんで。笑って。泣いて。最後に死ぬ。


 小さな違いこそあれ、誰だって同じ。

 日常を送るんだ。みんな。


 僕も------。

 ------僕は?





 ------非日常。

 そう言われるかもしれない。

 俺にはやる事がある。

 目的がある。

 それは普通の人間が歩む道ではないハズだ。


 だが、普通が何だ。俺は俺だ。

 俺は特別で、他のヤツには出来ない事が出来る。

 他のヤツとは違う。

 目的を持っている!


 ……目的、か。

 ------それが、持たされた物だと。

 どうして気がつけなかったんだろう。






 ------空を見上げる。


 大きい、大きな空に圧倒される。

 どれだけ大きいのだろうと想像してしまう。

 大空に、可能性と希望を抱く。


 ------けれど。


 その空の大きさを知ってしまったとき。

 世界の限度を知ってしまったとき。

 人はもっと大きい何かを求めるのかもしれない。

 分からないから、抱ける夢があるのかもしれない。


 ------空を見上げる。

 空を見上げている時、どこか哀しくって。

 空を見上げている人をみたとき、その姿はどこか哀しげに見えて。


 今もまた、俺の隣に空を見上げている人がいる。

 彼女にとってこの空は……。


 ------希望?

 絶望------?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ