微生物を愛でたいのだよ!
★剣? 魔法? 魔物? 依頼? 討伐?
そんなものよりも微生物。
そもそもの話、僕は微生物を愛でていたいのだよ!★
三度の飯よりも微生物の観察が大好きな院生は、地球ではない場所の、土薫る雨上がりの草原にいた。土の香りがする、これは非常に重要なことだ。実は雨の後に漂うあの匂いは、土に住む微生物の産物だ。その匂いを感じる、それはつまり、ここにも微生物は間違いなくいるということなのだ。
草原に残る水たまりを覗けば、様々な微生物たちがいた。この星の微生物たちも、地球となんら変わりなく神秘的な造形をしている。光に透けたもふもふの繊毛、水をかき回すように力強く振るわれる鞭毛、水に漂うことに適した無駄のない形……試験やレポートの心配もなく、ひたすら微生物の観察できるこの世界は――
――あぁ、なんて幸せなんだ。
「こんなところで何をしているんだ?」
「……観察の邪魔だ、あっちへ行けよ」
邪魔をしてきた人物を睨み付けたが、視界に入ってきたのは馴染み深い哺乳類な人類ではなく、鱗を持つ爬虫類型の人類だったのだ!
「――あ、これは常在菌かな」
彼の鱗に住む微生物を発見した。初めて獣人に出会ったが、それはとにかく、やはり微生物は良いものだ。
「……俺の鱗がそんなに気に入ったのか?」
★★★
世話好きな獣人(竜種)や、相棒となった精霊(液体)、いたずら好きの妖精(草花)といった者たちに観察の邪魔されつつも、「現代知識」と「神に願った3つの能力(道具がなくとも微生物を見ることができる能力、食事の時間も惜しいので飲食不要、体調不良で観察できないのは困るので過酷な環境に対する耐性)+オマケ(筆記用具など)」を活用しつつ、欲望のおもむくまま、気の向くまま、町で部屋で草原で森で洞窟で、ところかまわず微生物の観察をし、微生物をスケッチしたり、微生物を培養したり、微生物の観察をしたり、微生物を観察したり、アウトドア系インドア派なマイペース生活を満喫しようとする、微生物にしか興味が無い者の、ぐだぐだまったり日常系な話。
そんなものよりも微生物。
そもそもの話、僕は微生物を愛でていたいのだよ!★
三度の飯よりも微生物の観察が大好きな院生は、地球ではない場所の、土薫る雨上がりの草原にいた。土の香りがする、これは非常に重要なことだ。実は雨の後に漂うあの匂いは、土に住む微生物の産物だ。その匂いを感じる、それはつまり、ここにも微生物は間違いなくいるということなのだ。
草原に残る水たまりを覗けば、様々な微生物たちがいた。この星の微生物たちも、地球となんら変わりなく神秘的な造形をしている。光に透けたもふもふの繊毛、水をかき回すように力強く振るわれる鞭毛、水に漂うことに適した無駄のない形……試験やレポートの心配もなく、ひたすら微生物の観察できるこの世界は――
――あぁ、なんて幸せなんだ。
「こんなところで何をしているんだ?」
「……観察の邪魔だ、あっちへ行けよ」
邪魔をしてきた人物を睨み付けたが、視界に入ってきたのは馴染み深い哺乳類な人類ではなく、鱗を持つ爬虫類型の人類だったのだ!
「――あ、これは常在菌かな」
彼の鱗に住む微生物を発見した。初めて獣人に出会ったが、それはとにかく、やはり微生物は良いものだ。
「……俺の鱗がそんなに気に入ったのか?」
★★★
世話好きな獣人(竜種)や、相棒となった精霊(液体)、いたずら好きの妖精(草花)といった者たちに観察の邪魔されつつも、「現代知識」と「神に願った3つの能力(道具がなくとも微生物を見ることができる能力、食事の時間も惜しいので飲食不要、体調不良で観察できないのは困るので過酷な環境に対する耐性)+オマケ(筆記用具など)」を活用しつつ、欲望のおもむくまま、気の向くまま、町で部屋で草原で森で洞窟で、ところかまわず微生物の観察をし、微生物をスケッチしたり、微生物を培養したり、微生物の観察をしたり、微生物を観察したり、アウトドア系インドア派なマイペース生活を満喫しようとする、微生物にしか興味が無い者の、ぐだぐだまったり日常系な話。
序『微かに顕れた世界』
1・電子顕微鏡の白黒世界
2011/01/01 17:00
2・真空世界に存在する神は微小の生物なのか。
2011/01/02 17:00
(改)
1-a『間違いなく彼らはそこにいる』
3・草原は生き物の宝庫。
2011/01/05 17:00
(改)
4・Oxygen(オキシジェン)とは、酸素のことである。
2011/01/12 16:21
(改)
5・空は晴れて、草原の風は気持ち良く、昼寝日和。
2011/01/20 18:21
(改)
6・竜の鱗には常在菌が住んでいる。
2011/01/25 17:07
(改)
7・虎狛(コハク)亭の目撃者たち。
2011/02/04 18:51
(改)
8・受け答えが曖昧だったので、記憶喪失だと思われた。【※挿絵あり】
2011/03/11 23:00
(改)
1-b『水をさし、水を向ける者あり』
9・2H₂ +O₂→2H₂Oの契約。
2011/05/11 18:25
(改)
10・プラナリアは、その切れ端から再生する。
2011/06/07 09:02
(改)
11・地球人は幼形成熟(ネオテニー)です。
2011/07/22 21:00
(改)
12・日を蝕む月の空。
2011/08/26 17:58
(改)
13・天球に浮かぶ日輪と月輪を見上げ、星界の観測。
2011/09/23 00:00
(改)
14・音もなく忍び寄る赤い影。【※残酷描写有】
2011/11/22 19:55
(改)
1-c『異世界社会生活』
15・得意なことは微生物です。
2012/01/01 11:00
(改)
16・動物のヒトは獣人、植物のヒトは……?
2012/02/29 00:00
(改)
17・微生物は神ではなく、無論、崇拝も信仰もしていない。
2012/03/11 15:00
(改)
18・ひよひよと鳴くその雛は、鳥時々獣。
2012/06/07 17:00
(改)
19・切り株の上の雛【※挿絵あり】
2012/09/29 00:09
(改)
1-d『生物に心惹かれるのは、自身も生き物である証拠』
20・それはカビであり、そして酵母菌です。しかし、パンは焼きませんでした。
2012/10/31 19:00
(改)
21・魔物が現れた! 微生物観察ができないので、魔物退治を観戦することにした。
2012/12/21 09:17
(改)
22・魔物は害獣、毒を持っている。
2013/01/01 01:00
(改)
23・人間とは知っている雑学を披露したくなる生き物。
2013/02/16 00:00
(改)
24・食よりも好奇心を満たすことを選ぶ。
2013/03/11 14:51
(改)
25・魔物と動物の区別がつきません。
2013/04/13 08:31
(改)
1-e『非情で非常な日常』
26・蠍の鉤は猛毒ですか?
2013/05/05 11:43
(改)
27.・ポケットの中にはビスケットがいっぱい!
2013/06/06 09:07
(改)
28・非自己物質を食らう者たち。【※流血表現あり】
2013/07/07 08:37
(改)
29・それはゾル。コロイド溶液である。
2013/09/09 09:08
(改)
1-f『常なる日々の記録』
30・お誘い合わせのうえご参加ください。
2013/10/10 11:24
(改)
31・服屋へ行く時には、着せ替え人形になる覚悟が必須。
2013/11/11 10:04
(改)
32・妖精と魔物のいる森へ行きたいと思う。
2013/12/12 09:28
(改)
1-g『科学が魔法と遭遇し、化学《ばけがく》な反応を示す事象』
33・魔力を変換すれば魔法が発動するという現象は、知識の上では理解している。
2013/06/17 18:00
(改)
34・空気中に漂う一酸化二水素《ジハイドロジェン・モノオキシド》の分子を集めてみよう。
2013/08/02 00:00
(改)
35.定期便に乗り込んで、さぁ、出発しよう。
2013/09/09 09:00
(改)
2-a『森の中で妖精と出会う』
36・突然に求められた妖精たちからの不可解な救援要請。
2013/11/01 11:00
(改)
37・精霊は、ヒトと共生関係にある寄生生物であると仮定する。
2014/02/22 22:00
(改)
38・妖精はいたずらが大好きで、誰も逃れられない。
2014/05/05 05:00
(改)
39・白だったり黒だったり、白黒はっきりしないので、混ぜて灰色とした。
2014/06/17 17:00
(改)
40・天然の洞窟を利用して作られた部屋は、最高にじめじめです。
2014/09/19 22:27
(改)
41・生きて出られた者はいない……という洞窟。
2014/10/10 20:02
(改)
42・そこに落とし穴があるのは、誰もが知っているはずなのだが。
2014/11/11 11:00
(改)
43・毒と薬は、表裏一体。有益にも有害にもなる物質(1)
2015/01/23 21:00
(改)
44・毒と薬は、表裏一体。有益にも有害にもなる物質(2)
2015/03/21 12:00
45・毒と薬は、表裏一体。有益にも有害にもなる物質(3)
2015/05/30 22:00
(改)
2-b『頭からキノコが生えて冬人夏草になると仮定したとき、それはそれで楽しい菌生がおくれそうだと夢想する』
46・そして、いつものように夜を過ごし、気がついた時には、空は明るんでいるのだろう。(1)
2015/10/10 10:00
47・そして、いつものように夜を過ごし、気がついた時には、空は明るんでいるのだろう。(2)
2015/10/12 22:29
(改)
48・魔力のない星から来た者は、それに対する耐性や、活用するために備蓄する能力を習得する方向で進化が起きていない。
2015/11/11 11:00
49・燃えるように紅葉した木に対する、日本人と異世界人との感性の違い。(1)
2016/01/01 11:00
(改)
50・燃えるように紅葉した木に対する、日本人と異世界人との感性の違い。(2)
2016/02/29 09:00
51・燃えるように紅葉した木に対する、日本人と異世界人との感性の違い。(3)
2016/03/03 03:00
52・燃えるように紅葉した木に対する、日本人と異世界人との感性の違い。(4)
2016/04/14 04:00
53・今日は森の中にある廃屋へ行こうと思う。
2016/05/15 15:00
54・マイゴのキノコは、ハラペコキノコ。(1)
2016/06/16 16:00
55・マイゴのキノコは、ハラペコキノコ。(2)
2016/07/07 17:00
56・マイゴのキノコは、ハラペコキノコ。(3)
2016/09/09 09:00
(改)
57・マイゴのキノコは、ハラペコキノコ。(4)
2016/10/10 10:00
58・マイゴのキノコは、ハラペコキノコ。(5)
2016/10/11 20:04
59・マイゴのキノコは、ハラペコキノコ。(6)
2016/11/22 22:22