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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約8年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

「その世界に飛び込んでしまった者」シリーズ

微生物を愛でたいのだよ!

作者:まいまいഊ
★剣? 魔法? 魔物? 依頼? 討伐?
 そんなものよりも微生物。
 そもそもの話、僕は微生物を愛でていたいのだよ!★


 三度の飯よりも微生物の観察が大好きな院生は、地球ではない場所の、土薫る雨上がりの草原にいた。土の香りがする、これは非常に重要なことだ。実は雨の後に漂うあの匂いは、土に住む微生物の産物だ。その匂いを感じる、それはつまり、ここにも微生物は間違いなくいるということなのだ。
 草原に残る水たまりを覗けば、様々な微生物たちがいた。この星の微生物たちも、地球となんら変わりなく神秘的な造形をしている。光に透けたもふもふの繊毛、水をかき回すように力強く振るわれる鞭毛、水に漂うことに適した無駄のない形……試験やレポートの心配もなく、ひたすら微生物の観察できるこの世界は――

 ――あぁ、なんて幸せなんだ。


「こんなところで何をしているんだ?」
「……観察の邪魔だ、あっちへ行けよ」
 邪魔をしてきた人物を睨み付けたが、視界に入ってきたのは馴染み深い哺乳類な人類ではなく、鱗を持つ爬虫類型の人類だったのだ!


「――あ、これは常在菌かな」
 彼の鱗に住む微生物を発見した。初めて獣人に出会ったが、それはとにかく、やはり微生物は良いものだ。
「……俺の鱗がそんなに気に入ったのか?」


★★★

 世話好きな獣人(竜種)や、相棒となった精霊(液体)、いたずら好きの妖精(草花)といった者たちに観察の邪魔されつつも、「現代知識」と「神に願った3つの能力(道具がなくとも微生物を見ることができる能力、食事の時間も惜しいので飲食不要、体調不良で観察できないのは困るので過酷な環境に対する耐性)+オマケ(筆記用具など)」を活用しつつ、欲望のおもむくまま、気の向くまま、町で部屋で草原で森で洞窟で、ところかまわず微生物の観察をし、微生物をスケッチしたり、微生物を培養したり、微生物の観察をしたり、微生物を観察したり、アウトドア系インドア派なマイペース生活を満喫しようとする、微生物にしか興味が無い者の、ぐだぐだまったり日常系な話。
序『微かに顕れた世界』
1-a『間違いなく彼らはそこにいる』
3・草原は生き物の宝庫。
2011/01/05 17:00
1-b『水をさし、水を向ける者あり』
9・2H₂ +O₂→2H₂Oの契約。
2011/05/11 18:25
12・日を蝕む月の空。
2011/08/26 17:58
1-c『異世界社会生活』
1-d『生物に心惹かれるのは、自身も生き物である証拠』
1-e『非情で非常な日常』
26・蠍の鉤は猛毒ですか?
2013/05/05 11:43
1-f『常なる日々の記録』
1-g『科学が魔法と遭遇し、化学《ばけがく》な反応を示す事象』
2-a『森の中で妖精と出会う』
2-b『頭からキノコが生えて冬人夏草になると仮定したとき、それはそれで楽しい菌生がおくれそうだと夢想する』
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