太陽に灼かれたカラス
掲載日:2026/07/21
太陽に灼かれたカラスは落ちていた。
真っ逆さまに、砂漠に向かって。
太陽は発光していた。
紫色の顔をしていた。
陽炎のせいで風景が二重になった。
カラスも滲んだ。
旅人は水を飲む。
鼻から水滴が落ちる。
それは砂浜に浸透し、地球の裏側で、後進国の飲み水となる。
サソリが叫んだ。
あまりの熱さにハサミを鳴らす。
カチカチ、カチカチと。
星が落ちた。
熱を帯びた衝撃波が広がった。
オアシスが蒸発した。
旅人は落胆した。
マーケティング会社に委託をした。
空っぽのペットボトルが、机に並んでいた。
上司がキレている。
電車で眠る。
女子高生。
優しく見守る、友達。
札束を開いた成金が、ビル一つをポチる。
ポケットから100億円を出して。
豚が死んだ。
インフルエンザだった。
祖父が死んだ。
老衰だった。
ゲーセンで遊ぶ小学生は、たった500円のお金を丁重に扱っている。
一度落としたら、誰にも取られないようにさっと取る。
機械にお金を入れる。
織田信長が踊った。
炎の中で。
原始人が踊った。
焚き火を囲んで。
息を吹く。
「Happy birthday to you」




