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ハッピーエンドの未来を目指して  作者: 池崎数也
第2章

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第48話:トーグ村防衛戦 その4

 ダンジョンが異常成長し、二度目の夜を超えて朝が来た。


 思ったよりも死霊系モンスターが少なく、他のモンスターも防備を増したトーグの村に攻め込むことを躊躇したのか、怪我人らしい怪我人も出ずに一夜を乗り切れたのである。

 そのため夜間に寝かせておいた騎士達に今日の分の作業に関する指示を出し、軽く食事をしてから寝ようと思った――その時だった。


 カンカンカンカン、と甲高い金属音が鳴り響く。昨日の内に村の四方に即席で作らせておいた見張り台の内、東側の見張り台からのものだった。

 一体何事かと思って駆け寄ってみると、見張り台の上にいた若い男性――村の防衛に協力してくれている住民の一人が、慌てた様子で何やら叫んでいる。


「も、モンスター多数! 数は十……いや二十以上! こっちに向かってきてる!」

「種類は!?」

「け、獣型! 四本足で走ってる! あっ!? お、奥に――ヒィッ!?」


 見張りの様子がおかしい。そう判断すると同時、嫌な予感を覚えて一気に跳躍。民家の屋根と見張り台の柱を足場にして飛び上がると、遠目に何やら飛んできているのが見えた。


「あっぶねぇ!?」


 思わず叫びつつ、飛んできた『黒弾』を剣で斬り払う。どうやらこちらの見張りに気付き、遠距離から狙撃してきたらしい。撃ってきたのは……リッチか。面倒な。


「お、お貴族様!?」

「見張りの協力感謝する。ここは危険だ。下りて避難を」


 『黒弾』を斬り払った俺は見張り台に掴まりつつ、先に住民を下ろす。そして周囲の状況を確認し、眼下のモリオンへ声をかけた。


「モリオンは上がってきてくれ! 見張りをしながら飛んできた魔法を相殺! できるな!?」

「お任せください」


 モリオンは俺と違って素直に梯子を使って登ってくると、周囲を見回して眉を寄せた。


「今のは『黒弾』でしたよね? 撃ってきた相手はどこに?」

「森の中に隠れた。こっちの見張りを真っ先に狙うとか面倒なことをしやがる……上からの警戒は任せた。俺は下で指揮を執る」


 そう言い残して俺は見張り台から飛び降りた。既に兵士とモンスターの戦いが始まっており、土壁を背にして迎え撃っているのが見えたからだ。

 わざと土壁を作らずに()()()を作った場所にもモンスターが殺到しており、槍を持たせた村の住民が柵の隙間から牽制、兵士が攻撃と役割を分担することで押し留めている。


(どっちに加勢して指揮を執るべきだ? 素人が多い方に……いや、兵士達と手早くモンスターを片付けて挟み撃ちにすれば――)


 そんなことを考えながら村の土壁を飛び越えようとした時だった。再び甲高い金属音が鳴り響き、俺は勢いを殺しながら跳躍して土壁の上に着地する。


(モリオン……じゃない! 北側の見張り台か!?)


 響いてきた音は少しばかり遠い。そのため視線を向けてみると、北の見張り台で村人が鐘を鳴らしているのが見えた。どうやら北側でもモンスターが攻めてきたらしい。


「ミナト様!」

「ん? おっと!?」


 モリオンの声に反応した俺は、空気を裂くような音に気付いて剣を横薙ぎに振るう。反射的なものだったが、刃に当たった矢が地面へと落下していくのが見えた。


(どこから矢が……って、ゴブリンかよ)


 確認してみると、森の木々に隠れるようにして弓を構えたゴブリンの姿があった。どうやらリッチだけでなく他のモンスターも潜んでいるらしい。


 ゴブリンは原始的な武器を使う程度の知能はあるが、さすがに弓は放置できない。土壁の上に立った俺を狙ったのだろうが、曲射されれば村の内部に矢が届いてしまう。


「援護を頼む!」


 モリオンにそれだけ叫んで土壁から飛び降りる。リッチも潜んでいるだろうが、今は昼間だ。夜間と違って目視できるから俺にとっては戦いやすい。

 北側の様子も気になるため、あまり時間をかけてはいられない。そう考えたのは俺だけではなかったのか、バチバチという音と共に雷光のような光の明滅が視界の端に映った。


「『雷撃槍らいげきそう』を撃ちます!」

「おう撃て! 外すなよ!」


 モリオンの宣言に叫んで返す。


 木属性の中級魔法、『雷撃槍』はその名の通り雷の槍である。形は槍なのに着弾した先で雷が弾けて範囲攻撃になる魔法だ。ただし、ゲームと違って敵全体に勝手に命中するということはないだろう。


 俺の頭上を飛び越し、空気を焼きながら飛来した雷の槍が弓を持ったゴブリンに直撃する。そしてそのまま爆ぜるようにして周囲に電撃が奔り抜け、弓を持っていたゴブリン以外にも三体ほどゴブリンが倒れるのが見えた。


(残りは……いた!)


 雷撃の範囲ギリギリにいたのか、即死を免れた二体のゴブリンが目をこすっている。どうやら雷光に視力を奪われたらしく、右往左往していた。

 そのため俺はすぐさま駆け寄り、抜いた剣で二体のゴブリンの首を刎ね飛ばす。そして即死したことを確認しながら周囲に警戒の視線を向けた。


(あとはリッチが近くにいれば……ん?)


 飛び出したついでにリッチも倒していこう。そう考えた俺だったが、二十メートルほど離れた場所で木に隠れるようにして倒れているリッチを見つけて眉を寄せた。


 周囲に他にモンスターがいないかを警戒しつつ、ゆっくりと距離を詰める。しかしリッチは反応せず、俺は虚を突くように一気に加速して倒れているリッチの頭部を蹴り抜いた。


(仕留め――いや、最初から死んでたか? モリオンの『雷撃槍』に巻き込まれた?)


 炸裂した『雷撃槍』がギリギリ届いていたのかもしれない。リッチは中級モンスターの中ではHPが低いし、『雷撃槍』の余波でも致命傷だったのだろうか。


 俺は少し不思議に思ったが、リッチの胴体の骨を踏み砕いてとどめを刺し、すぐに踵を返す。


 非常事態とはいえ村から飛び出してしまったからすぐに戻らないとまずい。またマーカスに怒られてしまう。


「――――」


「……ん?」


 俺はふと、視線を感じた気がして肩越しに振り返った。しかしそこには『雷撃槍』の跡が残る森が広がるばかりで、モンスターが潜んでいる気配はない。


(昨晩も徹夜だったし、疲れてるのかな?)


 そんなことを考えながら俺はトーグの村へと戻る。モンスターはまだいくらでもいるのだから。






「それで村を飛び出してモンスターを倒し、その足で兵士達に混ざってモンスターを倒し、そこから()()()でモンスターを牽制していた村人を助けようとして怪我をしたと?」

「すまん……柵があるのに無理矢理首を突っ込んで大暴れするやつがいてな」


 その日の夕方、モンスターの襲撃が一段落したタイミングで病院代わりの小屋で治療を受けていたら、マーカスに白い目で見られてしまった。


 マーカスが言った通り、殺し間で頑張ってくれていた村人を助けようとしてファングウルフに傷を負わされたのである。


 柵の隙間から顔を突っ込んで強引に村人に噛みつこうとしていたため、村人を突き飛ばしたらそのまま左腕を噛まれてしまったのだ。ファングウルフはそのまま首を落としたものの、手甲の隙間から食い込んだ牙が腕を食い破ったのである。


 ランドウ先生に腕を折られた経験があるため耐えきれたが、かなり痛かった。低品質のポーションを半分ほど垂らして傷を塞ぎ、そのまま戦闘に戻ったが何度も襲撃があったため完治はしておらず、こうして落ち着いたタイミングで治療を受けているというわけである。


「まったく……民を守る姿勢は立派だと思いますが、まずは御身を大事にしてください。こう表現すると若様は怒るかもしれませんが、若様と民の一人では()()が違うのですから」


 そう言って真剣な顔で見つめてくるマーカスに、俺も真剣な顔で頷く。


「怒りはしないさ。むしろ忠言がありがたいぐらいだ。ただ、目の前で助けられる民を見捨てるわけにもいかないだろ?」

「それで若様が怪我をしていては意味がないのですが?」

「そいつはすまん。俺が未熟なだけだ」


 ランドウ先生なら民を突き飛ばすなんてことはせず、即座にファングウルフの首を落としていただろう。だが、失敗する危険性を考えると俺には到底できなかった。

 ただ、マーカスの言うことも理解できる。辺境伯家の嫡男で、現状の総責任者兼総指揮官である俺と村人一人を比べると俺の価値は遥かに高いだろう。マーカスの指揮官が突っ込んでどうするっていう指摘にも素直に謝るしかない。


「それで、被害状況は?」


 話を逸らすわけではないが、時間的な余裕もそこまでないため俺は話題を変える。するとマーカスは大きくため息を吐き、その表情を仕事用のものに変えた。


「幸い死者は出ていませんが、兵士の重傷者が三名、軽傷者が十六名。騎士は全員健在です。軽傷者の内六名は村人を庇って負傷しました。村人に関しては軽傷者が四名出ておりますが、戦闘中に転んだり他の者とぶつかったりした時に怪我をしたようで」

「重傷者にはポーションと回復魔法を使ったな? ポーションの在庫は?」

「持ち込んだ回復用のポーションは低品質、中品質ともに八割方、マジックポーションは低品質のものが二十本残っていますが、今の調子でモンスターが攻めてくるなら四日から五日程度で底を突くでしょう」


 淡々とマーカスが報告した内容を聞き、俺は思考を巡らせる。


(軍監殿が最速で援軍を連れてきてもポーションはギリギリ足りない、か。でも重傷者の治療には必要だし、回復魔法だけで済ませるのは難しいよな。軽傷者は軟膏を塗って包帯を巻くぐらいで済ませているから……うーん……)


 俺は自分用に持ち歩いているポーションに手を伸ばす。ランドウ先生からもらった分、スグリの母親を助けたお礼としてもらった分から高品質のポーションを一本、中品質のポーションを二本、低品質のポーションを二本、腰元のベルトに差してあった。


「俺が持っているポーションを」

「出しても焼け石に水ですし、ポーションを持っているから私も小言で済ませているのです。回復手段もなしにモンスターと戦おうとするなら、柱に縛り付けて動けなくしますからね?」

「だよな……」


 ジト目でマーカスに見られたのでそっと視線を逸らす。うん、回復手段を持たずに戦うなんて馬鹿な真似はしないよ?


「この村に蓄えられていた分は?」

「数があまり多くないですし、品質もそこまで……供出してもらって軽傷者の治療用に回しています。こちらが報告書になります」


 ふむ、と頷いた俺はマーカスが差し出してきた紙を受け取る。本日の戦闘で倒したモンスターの種類や大まかな数、誰がどれだけ倒して誰が負傷したか、治療に使用したポーションや他の薬品類の数と在庫などが記された報告書だ。


 あとはうちの軍で回復魔法を使える者の数と、どれぐらいの回数回復魔法を使ってMPがどれぐらい残っているかを体感で申告。MP回復用のマジックポーションもあるけど数が少ないし、余裕がある内に休息を取らせてMPの回復に努めさせている。


 それらの報告書で俺が気になったのは、モンスターが襲撃を仕掛けてきた時の報告書である。


 最初に鐘が鳴ったのは村の東側で、次に北側、そこから更に南側、西側、おかわりで再び北側、東側とモンスターの種類や数に差はあるものの、こちらを振り回すように、それでいて波状攻撃みたいに連続してモンスターが襲ってきている。


「モリオン、これをどう見る?」


 俺は報告書をモリオンへと渡し、意見を求めた。モリオンは俺についてきてモンスターと戦い続けていたが、そこまで疲れた様子はない。後方から魔法による支援を行うよう徹底していたから、体力よりもMPの消耗を気にした方が良いぐらいだ。

 なお、ゲラルドは俺と一緒に走り回っていたため限界が近そうである。


「今日と同程度のモンスターが毎日襲ってくると仮定すれば、マーカス殿が仰る通り五日はもたないでしょう。節約すれば援軍が来るまで持ち堪えるかもしれませんが、死者が出れば士気が下がります。治療の質を極端に落とすわけにはいかないかと」

「意見が一致したか。そうなると重傷者も程度によっては回復魔法で済ませるか……モンスターの動きに関してはどうだ? 動きから判断すると、俺は何者かの意図を感じるんだが」

「たしかに奇妙としか言えませんね。数はともかく、こちらを振り回すようにして襲ってきています。偶然かもしれませんが、モンスターを指揮する存在がいてもおかしくはないでしょう」


 ただ、と言葉を付け足してモリオンは眉を寄せる。


「威力偵察かもしれませんが、指揮官がいたとしてもかなり下手な()()()でしょう。最初の時点で全てのモンスターを一ヶ所に突撃させた方が効果的です。あるいは半分にわけてこちら側の兵士を一ヵ所に集中させ、残り半数を他の方角から攻めさせるべきでしょう」


 俺は走り回っていたから振り回された気分になるが、兵士や村人は分散して配置してある。休んでいる者を除けば東西南北それぞれに兵士二十人、村人も二十人、指揮を執る騎士が一人と、今回襲ってきたモンスターの総数と比べると少ない。


 分散したこちらの兵数よりも更に少ない数のモンスターが襲って来た形になるが、これがモリオンの言う通り初手で全力投入だったならどうなっていたか。

 モンスターの数が少ないからこそ俺や他の騎士が応援を率いて駆け付ける時間があったが、外壁を突破されて村の中にモンスターが雪崩れ込んでいたら乱戦になっていた。その場合は村の内部に作った障害物すら越え、中央広場まで辿り着くモンスターがいてもおかしくない。


 モリオンが言った通り、今日襲ってきたモンスターの半数……五十体ぐらいをまとめて東側に突撃させ、他の兵士の増援を引き出してから西側を襲わせた場合、対処自体はできても死傷者が増えていたに違いない。


(『魔王の影』が操っているにしては打つ手が下手なんだよな。モンスターを突撃させてこっちの兵を集めた後、リッチに『暗殺唱』を撃たれていたら本気でヤバかったんだが)


 ただ、敵の数が多いならこちらも魔法で薙ぎ払うという手もあった。ゲームみたいに一晩経ったら全回復するわけではないため、MPの消耗を考えると簡単には実行できないが。


 それに中級魔法を使える兵士や騎士はそこまで多くない。中級魔法を使えれば魔法使いとしては一人前だが、その段階に到達するだけでも才能がいる。

 つまり木火土金水の五属性で中級魔法を使えるモリオンは掛け値なしに天才かつ神童なわけで、ダンジョンから脱出せずに残ってくれたのは指揮官としてはありがたい話だった。


(『魔王の影』がモンスターを操っているわけじゃなく、ダンジョンの異常成長も込みで全部偶然? こっちの戦力を確認しているだけって可能性もあるし、じわじわと削るつもりかもしれないけど……駄目だ、何度考えてもわからん)

 

 こればかりは何度考えても答えが出ない。『魔王』や『魔王の影』に関する知識がある分、余計なことを考えているだけという気もする。しかし完全に無視するのは無理で、常に頭の片隅でもしかして、という懸念が浮かび続けていた。


「あの……ミナト様」


 そうやって俺が頭を悩ませていると、何やら声を掛けられる。それに反応して視線を向けると、そこには御盆を両手で持つカリンの姿があった。


「夕食をお持ちしたのですが……」

「カリン殿が?」


 え? なんで? 持ってくるんじゃなくて持ってこさせる側の人間じゃあ……あ、もしかしてできることをやるって言ってたから?


「えー……ありがとうございます」


 夕食を持ってきてくれたのはありがたいけど、違和感を覚えてしまう。それでも礼を言って受け取り、せっかくだからと話を振ることにした。


「カリン殿から見て村人の様子はどうですか? 気になる点があれば教えてほしいのですが」

「今のところは落ち着いている人が多いようです。ただ、不安に思っている人もいるようで、周囲の人がなだめているのを何度か見ました」


 ふむ、と俺は頷く。今の状況で心から落ち着くことができる村人は滅多にいないだろう。荒事に慣れている騎士や兵士でさえ、少なくない緊張感を抱いているに違いない。


(俺達は直接モンスターと戦っているけど、後方でじっとしているとそれはそれで不安になるか……でもこれ以上志願者を募ってもなぁ)


 既に村の若い衆には武器を持たせてモンスターの牽制や見張りをお願いしているし、それ以外でも色々と作業をしてもらっている。俺が怪我をしたように、兵士の負傷者の中には村人を庇って怪我をした者もいるのだ。あまり数が増えると逆に足枷になってしまう。

 かといって不安に思っている者を放置しておくと、それはそれで怖い。あとで村の顔役に話を通して不安そうにしている者への声かけを重点的にしてもらうか。


「現状だと不安に思う者が出てもおかしくはないだろう。これは指揮官である俺の落ち度だな」

「そう思うのなら後方で指揮や鼓舞に徹してください」

「……まあ、ダンジョン化して今日で三日目だ。軍監殿がダンジョンを出て丸二日経ったし、早駆けなら今頃王都にも伝わっているだろう。軍の出発が早ければもう少しで折り返し、遅くても今の状況なら十分耐えて――」


 マーカスが向けてきたツッコミと白い目から逃れるように話題を逸らした俺だったが、その途中で言葉を切って空を見上げる。


 時刻は既に夕刻で夜が迫りつつあったが、小屋に入ってくる風に湿気を感じたのだ。


「……チッ。早々上手くはいかんか」


 俺はカリンが運んできてくれた夕食――スープとパンを手早く平らげていく。そんな俺の様子と呟きで事態を察したのか、モリオン達も夕食を食べ始めた。


「ミナト様? 急にどうされたのですか?」


 カリンは怪訝そうに、そして少しだけ不安そうにしながら尋ねてくる。そんなカリンになんと返すべきか僅かに迷ったが、食べ終わった食器を渡しながら見栄を張るように小さく笑った。


「夕食ありがとう。カリン殿は他の者達のところへ行ってくれ……雨が来そうだ」


 前世のように天気予報がないためどれぐらい降るかわからないが、空気が重く、湿気ている。一雨で済めばいいが、と思いながら俺は小屋から出て周囲に聞こえるよう声を張り上げた。


「寝ている奴を叩き起こせ! 雨に備えて代官の屋敷に村人を収容! 屋敷を中心として防衛戦の準備だ!」


 さて、カリンに対して笑ったつもりだったけど、本当に笑えていただろうか?


 死霊系モンスターが出るダンジョンの中で、視覚や聴覚に大きな制限がかかりかねない雨天と共に夜を迎えるこの状況。


 せめて指揮官として醜態を晒すまいと、俺は矢継ぎ早に指示を出していくのだった。

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魔王側についた人間が暗躍しているとか?何かしらに干渉されて、カリンが突然領地に帰るって言い出したのがノイズなんだよな
理不尽第一段は雨!まったくの予想外でした。 敵のボスは成長型っぽいですね。 ミナトを学習して前線に出てくる最悪の未来しか見えません。 この緊急時の救援に飛竜の存在が想定されないのは何故でしょうか。…
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