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単身赴任

作者: 天川裕司

初めまして、天川裕司です。

ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。

また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。

どうぞよろしくお願い致します。

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


【アメーバブログ】

https://blog.ameba.jp/ucs/top.do


【男山教会ホームページ】

https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/


【YouTube】(不思議のパルプンテ)

https://www.youtube.com/@user-vh3fk4nl7i/videos


【ノート】

https://note.com/unique_panda3782


【カクヨム】

https://kakuyomu.jp/my/works


【YouTubeドラマにつきまして】

無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、

お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。

基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。

創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪

出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬

でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、

どうぞよろしくお願いします(^^♪



タイトル:単身赴任


彼は一家の大黒柱。

だが、家の中で邪険にされていた。

妻がおり、娘が1人いる。

妻は安月給のその夫をことごとく馬鹿にし、

娘も母親にならって実の父親であるその人を馬鹿にした。


(朝)


娘「行ってきまーす♪」


母親「いってらっしゃい♪今日は早く帰ってくるのよ」


娘「ううん、今日は友達と遊びに行くから」


夫「友達ってお前、男じゃないだろうな?」


娘「は?なんでアンタにそんなこと報告しなきゃなんないのよ?wじゃあ行ってきま〜す」


母親「いってらっしゃい♪…ほら、アンタもとっとと働きに行きなさいよ!家にいたら掃除の邪魔なの!」


彼は気が弱く、こんな時でも言い返せない。

何とか家庭を丸く収めようとする、

その努力が裏目に出ていた。


そんな時、彼は不思議な人に出会う。

ヒトミ「あなたはもうすぐ単身赴任することになるでしょう。その時こそ、第二の人生の始まりです」


夫「え?あ、あなたは…?」


その通り、彼は単身赴任することになった。

その赴任先で、彼はまた新たな女性と出会う。

道を歩いていた時、1人の女性が目の前で倒れこんだ。

彼は持ち前のボランティア精神を発揮させ、

彼女に近寄る。そして助けようとした。

でもそのとき見た彼女の素顔は絶世の美女。

他の人からはそう見えなくても彼にとってはそうだった。


カスミ「すみません、では私の家まで…。すぐ近くですから」


彼女は重い荷物を持っており、

それを彼は彼女の自宅まで持っていってあげた。


これが交際のきっかけとなり、

彼は赴任先でずっと彼女の家に通った。

彼女は持病の為、身の周りの事さえなかなかできない。

それを彼が手伝い、そのうち2人は親しい間柄になっていく。そして…


夫「あんな家に帰るより、ここに居たほうがずっと良い…俺はこの人と一緒になりたい…」

その正直な思いが強くなり、彼は離婚を考え始めた。


そんなある日の会社帰り。

夜道にあの不思議な人が現れた。


夫「あ、あなたは…」


ヒトミ「あなた、彼女との結婚を考えてますね?今の奥さんと離婚して。それはいけません。あなたには娘がいるでしょう?」


第二の人生がそこで始まると言っておきながら、

彼女はまるで彼を諭すようなことを言ってきた。

それに少し憤慨した彼は…


夫「あ、あなたがここで第二の人生が始まるって言ったんでしょう!?それはこういうことじゃなかったんですか!?」

とまず正直を吐露し、


夫「あの家にはもう帰れない。あの2人は俺なんていない方が良いと思ってるんだ。冗談じゃない、俺にだって人権がある!あんな母親の血を引いたから、娘もあんなになっちまったんだ!」


ヒトミ「けれどそれは親の勝手な言い分です。子供には何の罪もありません」


夫「あなたは…!普段のことを何も知らないからそう言えるんだ!帰れば針の筵!…昨日だって電話口で…」


(回想シーン)


夫「…やぁ変わりないかと思って」


母親「は?あんた誰?あーはいはい私の旦那様ですかwあんたに心配されなくても全然大丈夫よ♪てかあんたがいない方が生き生きしてるわ」


母親「あ、それダレ?新しい彼氏さん?」


娘「もぉ誰だっていいでしょ〜?w」


母親「そんなこと言わないで、今度お母さんにもその彼、紹介してよ♪」


夫「お、おい…」


(時間を戻して)


夫「…こんな感じでそれっきり、電話は切れました。あんな獣のような母親と娘、俺は自分の人生をかけても、いや捨てても、二度と一緒に生きてたくない…」


夫「父親失格と言われても何でも構いません。俺にはもう世間なんて関係ないんです。あなたも。俺は自分を必要としてくれる人としか結婚できない、一緒になれない」


「これって当たり前のことでしょう?」

みたいな勝手な言い分を散々吐き捨て、

彼はその赴任先に落ち着く決心をした。


ヒトミ「…どうやら本気のようですね。人生を捨ててでも、ですか。あなたを少し試してみました。それほど決心が固いなら、やってみたら良いと思います」


夫「…え」


ヒトミ「ただしもう二度とこれまでの生活には帰れないこと、これは覚悟して下さい。あなたの奥様と娘さん、そしてあなたの為です」


ヒトミ「その上でカスミさんと一緒になるのなら、私もあなた達を祝福しましょう」


それから彼女は、俺を最寄駅へ連れて行った。

夫「こんなとこに連れてきて一体…」


ヒトミ「あ、電車が入ってきましたね」

ホームに電車が1本到着した。そして…


ヒトミ「さぁどうぞ。足を一歩、電車の中に踏み入れてみて下さい。私の言った『覚悟』というのがわかると思います」


彼女の言う通り、足を一歩踏み入れてみると…


夫「う、うわあ!?こ、これは…」

踏み入れた足が電子分解するように消え、

もしそのまま乗っていたら

俺の存在そのものが消されそうな

そんな直感を受けた。


ヒトミ「ご覧のように、あなたはもうこの土地から離れることができません。つまり戻れないと言うことです」


ヒトミ「ここで一生を過ごす覚悟で、あのカスミさんと将来を歩んでいって下さい」


そう言って彼女は改札口を出て、角を曲がったところで…

夫「あっ…」

ポッと消えた。


(夫が元居た自宅)


彼の自宅の中には、まだ結婚して日が浅く、

娘が生まれた当時の写真が飾ってあった。

そしてそれがそのまま遺影となってしまったようである。

なので母親も娘も、彼を探す事はもうしなかった。



動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=3s9f8tyagPw

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


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