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【第4話】 怖い話

佐藤

「で、その女が言ったわけよ『お前らの血を寄越せ』って」


武藤

「こっわ。やっぱ佐藤の怖い話が一番怖いな」


加藤

「あとこれで話してないのは井上だけか、何かあるか怖い話」


佐藤

「井上は怖がりだからな。自分が怖いと思った話なら山ほどあるだろ」


井上くん

「この前体験したことなんだけどね。本当に怖いよ」


佐藤

「聞かせてよ」


井上くん

「僕の友達に心霊スポット好きな人がいてね。ドライブに行くぞって毎回僕が連れていかれるの。それで夜中にある神社に行ったんだけどね。」


武藤

「よく神社なんか行けるな。俺だったら絶対いやだよ」


井上くん

「僕だっていやだよ。でもその友達が行くぞっていうもんだからさ。それで、その神社に行った来たのね。なんか住宅地から少し離れたところにある神社でね、周りは森みたいになってるの。森の中を少し進んだところにある神社みたいで、森の手前で車を止めて歩いて入っていったんだ」


佐藤

「森に入っていくのすごいな。友達と二人?」


井上くん

「そう、僕と友達の二人。それで、少し歩いて行ったら鳥居があったの。そこまで大きくない人が二人並んでちょうどと俺くらいの大きさ。その鳥居をくぐって進んだのね」


加藤

「お前良く行けるな。夜に森の中の神社ってかなりレベル高いぞ」


井上くん

「だから僕だって怖かったよ。でも友達がぐんぐん進んでいくからさ。それでね、この神社って昔に殺人事件が起きた場所なんだって。だから、夜中に幽霊が見えたり、殺された男の声が聞こえたりするって有名なの」


武藤

「お前、まさか何か見たのか」


井上くん

「姿は見えてないんだ。鳥居をまっすぐ進んだところに本堂?みたいのがあって、お賽銭箱が置いてあったからお賽銭して帰ろうとしたの。お賽銭箱まで近づいて時にね、懐中電灯がすっと消えたの」


武藤

「こわいこわいこわい。絶対何かの仕業じゃん」


井上くん

「僕たちもあせったよ。それで、走って車に戻ろうとしたんだけど、暗くてどっちに行けばいいか分からなくてさ。今考えれば、後ろに戻るだけでよかったんだけど、怖くてパニックになっちゃってさ。僕が固まっていた時に、ぎゅっと手が繋がれて、引っ張られたんだよね」

佐藤

「友達はさすが心霊スポット慣れてるだけあって、商況判断が早いな」


井上くん

「僕もその友達が道を教えてくれるんだって思ったよ」


武藤

「まって。思ったよってまさか友達じゃないのか」


井上くん

「その繋がれた手がね、小さかったの。子供の手みたいに。それでね、『こっちで遊ぼう』って言われたの」


佐藤

「いや待て待て待て。さすがに嘘だろ」


井上くん

「本当だよ。強く手を引っ張られたときに、友達の声が僕を読んでる声が聞こえてね、手を振りはらって声のする方に走っていったんだ。そしたら、走りながら『また来てね』って声がしたの」


加藤

「それでどうなったんだよ」


井上くん

「いや、そのあとは友達と急いで帰ったよ。」


武藤

「お前の話めちゃめちゃ怖いじゃん」


井上くん

「本当に怖いのはここからなんだ」


佐藤・武藤・加藤

「えっ」


井上くん

「僕が『また来てね』って言われたって話したでしょ。だからね、次の日に行ったんだ」


佐藤

「え、ちょっと待って。なんで行ったの」


井上くん

「え、また来てねって言われたからだよ」


加藤

「また行くの怖くないの?」


井上くん

「そりゃ、怖いよ。でも来てねって言うんだもん。それでね、次の日に一人で行ったんだ。そしたらね、」


佐藤・武藤・加藤

「そしたら?」


井上くん

「誰もいなかったの。お賽銭しても声も聞こえなかったし、手も引っ張られることなく、普通にお賽銭して帰れちゃったの。なんで誰もいなくなっちゃったんだろうってすごく怖かった」


佐藤・武藤・加藤 (いや平然といってるお前が一番怖いよ!)


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― 新着の感想 ―
[良い点]  ほのぼのすぎて、コメディなギャグですね。そういうのは好きです。 [一言]  主人公の井上くんの、日常な活躍見てみたいです。
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