空白の中には何がある?
様々な知識を会得すれば、魔術が使えるようになる。
例えば、焔魔法や、氷魔法は当たり前、
中には魔法とは言えないほどの魔術もある、
魔術は感情、知識、精神、魔力、全てを研ぎ澄ませ、平均的に使わなければ発動することはない。
また、例外があり、力だけの魔術がある。
この魔術は心を壊し、体を壊し、人間でいられることはできないだろう。
俗に言う魔物だ。
そして、私はそれにも属しないまた例外な存在。
私は魔術が使えないのだ。
もちろん知識が足りないわけでもなく、魔力がないわけでもない。
私が魔術を使えない理由は私に心がないからだ。
説明はこのくらいにして、この文章を読めているということは少なからず君には魔術が使えるということだ。
魔術というものが使えることを知ってもらっただけでも得はあるだろう。
これから君には奇想天外が出来事が待っているだろう。
だが、君は何にも臆することなく立ち向かうことができる。
なにせ君は、・・・いややめておこう。
これから先は君自身が確かめるといいと思う。
楽しい時を過ごしてくれ。
・
・
・
ここは《ハナル》人里離れた山の中の村だ。
俺は気づいたら噴水の中で寝ていたらしい。まぁ溺れ死ななくてよかったと今になって思う。
俺は何かに引きずり込まれ、ここに来たのだと思っているがそれがなんなのかはわからない。
気づいた時には持ち物はなく、自分の名前くらいしかわからなかった
この村で過ごしていくうちに徐々に記憶を取り戻して行った。
ただし、思い出すたび強烈な頭痛が走る。最近は慣れてきたのだがたまに思い出すわけでもないのに
頭痛がすることも増えてきた。
今のところ俺に出来るのはこの村の人たちのために働くことだけだ。
思わぬことに自分には魔術の才能があるらしく記憶以前は何をしていたか分からないが
今では狩りに役立っている。グッジョブ過去の俺!
//酒屋
「よし。ここが終わったらあとはあっちで今日は終了かな」
「お!。兄ちゃん、精が出るねぇ、わりぃがそっちは俺の仕事だからもう上がってくれていいぜぇ」
「いやぁ、いいっすよ!俺がここやりますって!」
「本当か!わりぃなにぃちゃん!お言葉に甘えて!」
「はい!」
俗に言うアルバイトみたいなものだ
もちろん、店長はとても優しい人で俺の面倒もよく見てくれている。
最近では狩りの他にも村の中での手伝いも慣れてきてとけ込めたと自負している。
・・・