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リバーシブルアルバイト  作者: 如月 上下
4/6

殉職


グシャアッ‼︎


何かが砕かれる感触はハンマー越しに伝わってきた


殻漣「やったのか?」



牛骨「グ・・・・・・ゲゲゲゲゲゲゲゲゲ」



その時、殻漣の胸に牛骨の手がぬらっと入る



何か内臓が握りつぶされる感触



鼓動が聞こえない


聞こえるのは化け物の笑い声だけ



時落「・・・全く、また一人脱落か」



化け物の頭は槍で貫かれ、崩れ去る



時落「おい殻漣、お前はもう死ぬ、何か言い残す事はあるか?」



殻漣「せめて・・・役に立ちたかったです」



殻漣は目の前が暗くなっていく



時落「十分だ、すまない・・・」



殻漣が最後に触れた感触は暖かい雫の温もりだった・・・・



殻漣の体は砂になり、夏空へ消えていく



時落「・・・ここで死ぬと向こうでは存在そのものが無かった事になる、だが、俺は今まで死んだ奴は覚えているよ」



その時、時落の背後で何かが動く



津辺「すまないな、私がついていながら」


津辺はゆっくりと立ち上がり、患部を抑える



時落「社長、あんたはもう歳だ、そろそろ世代交代の時期じゃないか?」



そう言うと時落は津辺の肩を支えながら事務所へと戻る



津辺「あぁ、そうだな、私は事務所で大人しくしておくよ」



また三人だけの会社


瀬芹「今回の新人さん・・・早かったですね・・・・」



瀬芹もやはり落ち込んでいる


今まで何人もの同僚の死を見てきたが、やはり応えるものがある



時落「暫くは求人は無しだ、俺が何とかする」



時落はタバコの煙だけを残し事務所から出て行ってしまった。


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