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第二十五話 俺は面倒なことに巻き込まれたらしい

俺は面倒なことに巻き込まれたらしい


「で? そのカイロスさんがなんでこんなところに俺たち人間を連れてきたんだ?」

俺は警戒を解き近くの瓦礫に腰を下ろした。

サミラはエクスカリバーを向け警戒心を剥き出しで今にも襲いかかりそうだ。

「サミラ、やめておけ。こいつは簡単に神も止められるんだ。俺たちが束でかかったって敵わないぞ?」

俺はサミラを宥め話を進める。

「どうなんだよ。俺たちの目の前に出てきたんだ理由くらい聞いたっていいだろ? それともまた聞けば後戻りはできないって言って話してくれないのか?」

美少年カイロスは口を閉ざす。

そんなに深刻なことなのか?

「君たちはできれば巻き込みたくなかった。信じてくれ。君たちには平凡な生活を送って欲しかったんだ。だが、オーディンたちが反旗を翻したんだ。ゼウスにもう力は残ってない。このままでは全ての世界の近郊が崩れてしまう。それだけはなんとかしなければならなかった」

なんとなく話が見えてきたぞ。こいつら、神共の考えが。

「俺たちにして欲しいんだろ?」

カイロスは驚き驚愕の顔で俺を見る。

「お前の話を聞けばなんとなくわかるさ。ゼウスの死期が迫ってる。それを悟ったオーディンらが時代のゼウスになるために戦争を起こした。それを他の神はもう手に負えない。だからこの戦いを開いたんだ。オーディンを倒す奴を探すために……だろ?」

カイロスは頷き続ける。

「ええ、ですが。この戦いにはもうひとつの意味が――」

俺はカイロスが言おうとしていることをやめさせた。

「言うな。言えば後戻りしたい奴が後戻りできなくなっちまう。そこまでで十分だ」

そう、この戦いにはもう一つの意味がある。それは……最悪の場合、俺が引き受けよう。

サミラには他のやつにはこのことは黙っておこう。

「そのことは誰にも言うなよ。俺が全て引き受ける」

俺はカイロスにだけ聞こえる声でいい。カイロスは頷いた。

「サミラ。お前はどうする? 俺はあいつらと戦うぜ。ドラゴンとな」

俺はサミラの決意を聞きたかった。

「私だって戦うぞぉ! 力があるのに有効しなければ宝の持ち腐れだからなぁ」

そうこなくっちゃな。

サミラにとってはこれは試練なのかもしれない。俺はガキの時に異郷の地でサバイバルをしたように、サミラにはこれが変わるためのステップなのかもしれない。

「行くか。とりあえず、ドラゴンを片っ端から飛ばせばいいんだろ?」

俺は今は消えていないカイロスに聞く。

「ああ、これは君たちに強くなってもらうためのデモンストレーションだ」

それが聞こえ、あとは何も聞こえなくなった。

「……準備はいいか?」

俺はサミラに向き直り言う。

「これから俺たちがするのは革命だ。人間が修羅神仏を倒しに倒し最後は悪い神をぶっ飛ばす。そんな戦いだ。きっとこれまでとは比べ物にならないくらいの激しさだ。それでも行くか?」

サミラは何を言っているという顔で俺を見てくる。

「何を言ってんだぁ。私たちは最強の人間だぁ。普通の人間ができないことをするのは私たちだろぉ?」

ふっ。俺は笑ってしまった。

違いねぇ。俺たちはこれまでいろんな奴と戦ってきた。いや、きちまった。それは変えられない。力があるのにそれを使わず逃げたらそれはただの臆病者だ。

「行くぞ……と言ってもドラゴンの方が迎えに来てくれたみたいだけどな」

空を飛ぶもの、地を這うもの。空を飛んでいるのはきっとワイバーン。地を這っているのは……。

「おいおい。あれってヤマタノオロチじゃねぇか」

八つの頭、尾を持ち空を飛ばず地を這う蛇。だが、どこかで聞いたがドラゴンとは元は蛇と同一視されていたらしい。

そんでもってここにヤマタノオロチのがいるなんてな。

「私は空のを殺ろうぅ。お前はぁ?」

サミラが空を見上げながら俺に聞く。

「ああ、そーだなぁ。じゃあ、地を這っているやつでいいや」

俺が言うとサミラは空へ高く飛び上がった。行動したのはサミラだけじゃない。俺もすぐに走り出しヤマタノオロチに急接近する。

「神話のまんまだな! ホントにその格好かよ!」

間近で見るとかなりでかい。さすがドラゴン。ここまで俺を楽しませてくれそうなのは早々にいないぜ!

俺はヤマタノオロチのふところに潜り込み特大のアッパーを放った。

ヤマタノオロチは一メートルくらい浮き上がり落下してくる。

「マジかよ!」

俺は潰されないように走ってなんとか下から抜け出せた。

「キュァアアアアア!!」

八つの頭から出された叫びは耳を塞ぎたくなるくらいの不協和音だった。

「クソッ! 変な音出すんじゃ――」

俺が文句を言おうとするとヤマタノオロチから反撃が来るところだった。

八つの尾をひとつにまとめまるでドリルのように回転させながら突く。

突かれたところは無理やり穴を開けられたせいで地割れが起き地盤そのものを崩そうとしているみたいだった。

「やってくれんじゃねぇか! 今度は止めてみせるぜ!」

ヤマタノオロチは再装填しもう一度ドリルを放つ。

俺はドリルの動きに合わせて両手でドリルを掴み完全に動きを停止させる。

「へっ! 止めてみせたぜ!」

そのまま俺は掴んだ尻尾を離さず振り回す。地面に叩きつけ、俺を軸にヤマタノオロチを回す。

「オラオラオラオラ! どうしたヤマタノオロチ! これで最後だ!」

俺は空を飛ぶワイバーンに向かってヤマタノオロチを飛ばす。

ヤマタノオロチはワイバーンに見事に当たりワイバーン諸共落ちてくる。

「サミラ! 最後一緒に頼む!」

サミラは頷き一緒に駆け出す。

「「うおぉぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!」」

俺とサミラはドラゴンたちが落ちる寸前で飛び蹴りを放つ。

ガードをしなかったドラゴンらは彼方へ飛んでいく。

「そんなに苦労はしなかったみたいだな」

「お前もなぁ」

俺とサミラはいつものように皮肉を言い合う。

不意に俺たちは笑い合っていた。ああ、こういうのもたまにはいいな。

そう思えてしまうほど今の俺はとても楽しい瞬間を過ごせたのだった。

なんか、サミラと信五仲いいよなぁ。(嫉妬)


ということでやってきました第二十五話!

ええー、なんかラストが近そうな予感!?


朗報です。

なんとこの作品のお気に入り登録が十件を超えました!!

なんと嬉しいことでしょう! 私とても感動で目が開きません♪

それにアクセス数も四千を超えそうです。

皆様のおかげで私はとても有意義に小説を書いて来られました。

これからもそうであるように、そして、楽しいと思っていただけるような作品を書けるように精進していきます。


では、次回ヽ(´▽`)/

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