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第二十一話 俺はそろそろ自分の世界に戻る……のか?

俺はそろそろ自分の世界に戻る……のか?


目を覚ますとそこは真っ白な部屋だった。壁には綺麗な絵を飾っており、机には小さな花瓶の中に花が活けられてあった。

「ん……こんなこと前にもあったよなぁ」

つい最近、寝不足で落下し、そのままレリアールの屋敷に眠らせてもらっていたことだ。

「レリアールの屋敷は完全に燃えきっていたはずだけど……」

俺がそんなことを言っていると部屋のドアが開き人が入ってくる。

「目が覚めましたか? お体はどうですか?」

レリアールだ。

レリアールは俺のことを心配して見に来たようだ。

「ああ、おかげさまでな。そうだ、レリアール。みんなは無事か?」

なにせ、何百っていう軍隊を相手に俺たちはたった六人で挑んだんだ。みんなは無事だろうか。

「はい。ですが、ランスロットさんは……」

レリアールが口ごもる。ランスロットはどうなったんだ?

「ランスロットさんは怪我をされました。しかも、大きい怪我を」

そんなに大きいのか?

「あいつは大丈夫なのか?」

俺が問うとドアから新しい声が入る。

「なに、問題はない。ただ、騎士としての仕事ができなくなっただけだ」

俺が見るとドアに背中を任せて立っているランスロットだった。

「騎士としての、か。なら、日常生活の方は大丈夫なんだな?」

ランスロットは頭を縦に振る。

よかった。あの陣形であの場所はランスロットにはちょっとばかしきついとは思っていたがまさか騎士として戦えなくなるとはな。

「そんなしけた顔をするでない。騎士としての最後にクー・フーリンという強敵と戦えたんだ。悔いはないさ」

クー・フーリン。確か、ゲイボルグの使い手だったかな。

そうか、ランスロットはそんな奴と戦ったのか。ちょっと羨ましいな。

「まったく。どこまでしぶといのよあんたは」

「信五さん! ああ、よかったぁ。三日も寝てたんですよ? もう、起きてくれないんじゃないかと思って心配しましたよぉ!」

エリーと京子が駆け込んでくる。京子に至っては俺を見るなり泣き始めてしまった。エリーは相変わらずの呆れ顔だったが。

「なんだ、お前ら。俺を心配でもしてたのか?」

俺はオドオドしながら言うとみんなして俺を見て言った。

「「「「心配し(ましたよ)(たわよ)(たに決まっておろう)(ませんでしたよ)!!!!」」」」

とみんなして真面目な顔だった。

「いた! イタタタ! や、やめてくださいよぉ! ぎゃぁぁぁぁ!!」

俺は京子を掴みがっちりホールドした状態でこめかみをグリグリと押す。

「なんだって? ん? なんだって?」

こいつ、真面目な顔で心配しませんでしたとか言いやがったよ。

「心配しました! ものすごくしました! もう、これ以上なくしましたぁぁぁぁ!!」

俺はみんなの方を向き聞いた。

「こいつが(ぎゃぁぁぁぁ)心配したとこ見たか? (う、わぁぁぁぁ!!)」

みんなは揃って首を横に降り始めた。

「み、み、み、みんなの裏切り者ぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!!」

京子の声が俺のいる部屋に響き渡った。

俺は外を見ると外は快晴であり三日前(?)にあった戦争がまるで夢みたいだ。


「うぅ、あんなに思いっきりしなくてもいいじゃないですかぁ」

京子はこめかみを抑えながら俺に抗議している。

「お前が心に思ったことをすぐに言うからだ」

俺は容赦なく切り落とす。

「うっ……そ、それはぁ」

今、俺たちがいるのはレリアールの別荘らしい。それにしても部屋の中身は前にいた城とまったく同じなんだな。ただ、部屋数が少ないか。

「レリアール。エクスカリバー……サミラは?」

レリアールは振り返りはしないが話し始めた。

「私たちは戦いのあと、集まるはずだった場所に信五さんが来なかったのを不審に思い戦いの場まで向かったんです。そうしたら城の方で爆発が起こるじゃありませんか。私たちはみんなで向かいますと信五さん、サミラさんが倒れていました」

俺はそのあとの言葉に注目した。

「サミラさんは信五さんより早く目覚めエクスカリバーを持って出て行きました」

あいつ、助かったのか。まあ、俺が助かったんじゃ助かるだろうな。

「エクスカリバーを奪還しなかったのか?」

「ええ、サミラさんにこう言われたんです。『お前じゃこの剣をさびらせるだけだぁ。だから、私が持っていくぅ。強くなったら、取り返しにこいぃ』と」

ふん、あいつめ最初っからそれが言いたくて捕まりやがったな。

「それとサミラさんは信五さんが起きたらこう伝えてくれと言いました。『いつか、また遊ぼうぅ』と」

はは、面白いこと言いやがるじゃないか。

いいぜ。いつかじゃなく今からでもな。

俺は無自覚に笑っていた。本当に無自覚に、そして、静かに。

「では、お食事でもどうですか?」

俺はこちらを向いたレリアールについ見とれてしまった。

「あ、ああ、頼む」

その瞬間を見た後ですぐに後ろで京子、エリーが先を越されたと言って焦っていた。どうしたんだ? こいつら。

「うまかったよ」

俺は長いあいだ寝ていたためか、お腹が空いていたので大量に食べてしまった。それを見てこの場にいるほぼ全ての人たちはびっくりしていた。

「さて、俺がここにいる理由はなくなったな。そろそろ帰るか」

帰るとは自分の世界にということだ。

「もう、お帰りになるのですか?」

レリアールがとても悲しそうな顔をする。え? 何かダメな理由があるんですか?

「ああ、俺はもうここでのやることがないからな」

強い奴とも戦えたし、美味い飯も食った。これ以上俺がここにいる理由はないな。

「そう、ですか」

レリアールが悲しそうな顔をやめてくれない。なんだ! 何がダメなんだ!

「ここにいてはくれぬか?」

レリアールの代わりにランスロットが口を開いた。

「は? なんで?」

「アーサーは弱い。私も弱い。我らを守る者が必要なのだ」

ランスロットが弱い? 馬鹿を言うな。ランスロットは強いよ。

「ダメだな」

「なぜだ!」

ランスロットが大声を出す。

「だって、守ってもらってばかりじゃレリアールは強くならないぜ?」

俺はランスロットではなくレリアールの方を向き言った。

「サミラと話したんだろ? 強くなってエクスカリバーを取り返しにこいってそう言われたんだろ? 俺といたら一生行けなくなるぞ?」

俺が守ったらレリアールはきっと強くならない。今と変わらなくなってしまう。

「それに、俺は強くなったレリアールと戦ってみたい。だから、ダメだ」

俺は言い切り部屋を出るために立ち上がった。

「……なれますか?」

レリアールがぼそっと言った。

「私は強くなれますか?」

俺は振り返りこそしないが言った。

「ああ、そう望めば誰だって強くなれるさ。諦めるな。どんな困難にも立ち向かえ。困難がなくちゃ強くはならんぞ?」

俺はそれを言い残して部屋を出た。京子たちも俺に釣られてついてきた。

「信五さん。なんで、笑ってるんですか?」

笑ってる? ああ、そうか。笑っていたのか。

「なんでもない。帰るぞ」

俺はエリーに作らせた次元の裂け目に入ろうとするとレリアールが走って追っかけてきた。

「し、信五さん!」

俺はそこで初めて振り返った。

「ま、まだ、お礼が……」

お礼?

「さきの戦いで手伝ってくれたお礼がまだでした」

そんなのいいのに。まったく、律儀だなぁ、こいつは。

「何もいらないよ」

「でも……」

そうだった。こいつはすぐに引き下がってくれないんだった。

「そうだなぁ……あ、そうだ」

いいことを思いついたぞ。

「もし、俺が、まあ、ないとは思うがピンチになったら助けに来てくれるか?」

これが今回のお礼だ。こいつらにまた会えるかもなこれで。

「はい! 助けに行きます! 絶対です!」

そうか。それならいいんだ。

俺は振り返り次元の裂け目の中へと踏み入れる。

「お前なら強くなる。きっと、強くなるさ」

そう呟いて俺は次元の裂け目をくぐるのだった。

くぐりなから俺は再び笑っていた。



強くなったあいつと戦えるなんて今から楽しみだぜ。

そう思うと笑いが止まらなかった。

なんだかんだで英雄編終わりましたぁ!(拍手)


そして、なんとアクセス数が気づいたら三千超えてましたぁ!(拍手)


あれもこれも全て皆様のおかげです(泣)


これからもこの作品をよろしくお願い致しますぅぅぅぅ!!


では、次回で、また

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