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第十三話 俺は面白そうというだけで喧嘩を売った

俺は面白そうというだけで英雄に喧嘩を売った


「うわぁぁぁぁぁあああああああああ!!」

俺は家に帰ったかと思ったらまた次元の裂け目に落とされていた。

「何で、また空から落ちるんだよぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおお!!」

これで何回目だ? ああ、二回目か。そうじゃないだろ!

「おい! 京子! なんとかしてくれぇぇぇぇええええ!!」

「ええー、なんかぁ、めんどいっていゆーかぁ」

どうやら京子は俺に殴られたいらしい。てか、あいつに何を求めているんだ俺は。

「エルランド! お前は何かできないのか?」

俺は空から落ちながら急いでエルランドに聞いてみる。

「なーに言ってるの。私にこの状況を打破できる技があると思う?」

妹が使えなければ姉も使えないのかよ! 何のためにお前らは存在するんだよ!

「あははは! これはまたお遊びができそうだなぁ」

俺の少し上を飛んでいるサミラが笑いながら浮遊している。

ああ、全然寝てないせいか頭が働かない。

「クソッ! お前が来てからロクなことがないな! まあ楽しいからいいが」

俺は京子の方を向き強めで言い放った。

「信五さんは楽しんでいるからいいじゃないですか! 私は死にそうですよ!」

それは俺も同じだろうが!

しかし、このままじゃホントに死にそうだな。何か考えなくては……。

あれ? なんか目が閉じていく。ね、眠気が俺を包んでないか?

「ま、まずい。ね、眠くなってきやがった」

「ねねね寝ないでくださいよ! てか、この状況どうにかしてぇぇぇぇ!!」

京子の叫び声が今は遠くに感じる。やっばいなぁ。ホントに眠いや。

俺は眠い目でふと空を見上げる。空はどこまでも青く時々白い雲がその青を消すがとても空は綺麗で日差しが暖かい。

一瞬ここは俺がいた世界なんじゃないか? とさえ思えてくる。

まあ、そんなことさえ今の俺には興味が無くなっていっているのだが。

俺のまぶたがだんだん閉じていく。京子が叫んでいるのが見えるがその声は俺の耳まで届かない。

うん。おやすみ。

そう思って俺の目の前は完全にブラックアウトした。


次に目を覚ますとそこは高そうなベットだった。

もちろん部屋の中だった。その部屋は壁中有名な画家が書いたであろう絵や高そうな剣が飾られておりいかにも豪邸の部屋だということを思い知らされる。

「そうじゃないな。ここはどこなんだ?」

今更の疑問を誰もいない部屋の中俺はポツリと言う。

部屋には大きな窓がありそこから外を見ると空は俺が寝る前に見た空だと分かる。まあ、俺の世界の空もそうだったんだが。

「で、俺は何でここに寝ていたのかが問題なわけだが。そろそろドアの向こうにいる人。教えてもらえないかな?」

俺はドア(これまた大きい扉)の向こうでさっきから気配を最小限まで抑えている人物に声をかける。

するとドアは開き人物が顔を見せる。

「ワーオ。これまた美人だな。いや、可愛らしいと言ったほうがいいかな?」

現れたのはとても可愛らしい女の子だった。

「はじめまして。私はアルトリア・ペンドラゴンの子孫のレリアール・ペンドラゴンです」

アルトリア・ペンドラゴンって、まさか、あの『アーサー王』の方のか?

「ああ、少々わかりづらかったですか? なら、言い方を変えましょう。私はアーサー王の子孫です」

あ、アーサー王ですか。

まさか、あの英雄王に会えるとはな。

そういえばサミラがエクスカリバーを持ってたな。こいつから奪ったのか?

「単刀直入に言います。あなたはあの略奪者の仲間ですか?」

略奪者=サミラだろう。俺と一緒に落ちてきてサミラは逃げたが俺は寝ていたため捉えられ今、尋問を受けているということか。

「……いや、俺はあいつの敵だ。ちょっとばかし喧嘩をしていただけだがな」

「そう、ですか」

少女はしょんぼりした顔で残念がっている。

「残念だったな。俺を使ってあいつらをおびき出そうとしていたんだろうがそれは叶わないな」

ビクッと体を震わせた。やっぱりな。こいつは俺を仲間だと思って連れてきたがまさかの人違いだということだったからな。

ん? 待てよ? ここにアーサー王がいるってことは他にも英雄がいるんじゃないか?

「なあ、ここには他にも――」

「信五さーん!」

ドアを開け放ち京子が走って抱きついてきた。

チッ、こいつ空気読めよ。

「もう、心配したんふぇすよ。っていつぁい! いつぁいでしゅー」

京子が話している最中に俺が京子の頬を引っ張っているせいで京子は変な喋り方をしている。

「あの、さっきあなたはあの略奪者とけ、喧嘩をしていたと言いましたがそれは本当ですか?」

俺が京子の頬を引っ張って遊んでいるとレリアールが何か思い出したかのように聞いてきた。

「ああ、結局勝負は引き分けだったがな」

まあ、あちらが寝たから実質俺の勝ちなんだが。

「そうなんですか!」

レリアールの目が輝き始めた。なんか、ダイヤの原石を見つけたみたいな感じに。

「な、なら、私たちと一緒に戦ってくれませんか?」

ああ、そうなるわけか。

たぶん、サミラは奪ったんじゃないんだな。きっと、正々堂々とこいつらと戦いを挑みそして勝利した。そして、このアーサー王じゃ剣が使いこなせてないと感づきもらっていったというわけか。

「ああ、なんだ。俺は誰とも組むつもりはないぞ? それにもうすぐ仲間が来る」

レリアールは俺の言葉に驚き、京子ははてなマークを浮かべている。

「それは無理ですよ。だって――」

レリアールが言いかけるとドアの辺りから聞きなれた声が聞こえた。

「信五ってこう言うのに巻き込まれる天才なの?」

そう、エリーだ。あいつは空間移動を何回も使える。なら、一向に帰ってこない俺たちを探して、たぶんここに来る時間だと思っていたのだ。

「ああ、どうやら俺はそういう体質らしい」

ベットに状態を起こしながら言う。エリーは呆れた顔をして立ち尽くしていた。

「巻き込まれるなら巻き込まれるって先に言ってくれないと探すのに手間がかかるでしょ?」

はは、そりゃ言えてるな。

だが、それを先に教えるのはちょっと困難だぞ?

「ど、どうやって、入ってきたんですか?」

レリアールは驚いていた。まさか、他の人が入ってこられなんてありえないと思っているんだろう。

「え? 普通に正面から入ってきたけど?」

魔法使いエリーは時間さえあれば最強の魔法が使えるだけの力がある。

なら、ここまで入ってくるのは余裕だろう。

「さて、帰るかな」

俺はベットから降り、帰る準備をし始めると。

「か、帰しません。あなたには私の手伝いをしてもらいます」

レリアールはどこから取り出したのか曲刀を取り出した。

構えはちゃんとしている。だが、足はガクガクと震えていた。

「はぁ、お前、むやみに剣を抜くなよ」

敵を前に震えるのは最もしてはいけない行為だぞ?

「あ、あなたにはエクスカリバーを取り返してもらわなくてはいけないのです!」

レリアールはもうあとがないんだと言わんばかりの目で俺を睨む。

「俺には関係ない。それにお前は俺を使いこなせると思っているのか?」

俺がちょっと話すとレリアールはビクンと体を震わす。

「わ、私は取り戻さなくてはいけないのです。エクスカリバーを。名誉とともに」

勝手にやってくれよ。俺は関係ない。それに今のお前とやっても面白くない。

「わ、わぁぁぁぁああああ!!」

レリアールは掛け声というか叫び声を上げて俺に突っ込んできた。

それを俺は刀身を片手で持ち、もう片方の手で曲刀を折る。

「あ……」

レリアールの小さな悲鳴が部屋中に静かに、そして確かに響く。

「これがお前のホントの実力だ。俺とお前とじゃこんなにも差がある。諦めろ」

お前は俺には勝てないと当回しに教えたつもりだがレリアールはまだ諦めていない。

「それでも、私は――」

「諦めろ。次は殺るぞ?」

俺が声色を変えたらレリアールは黙った。

「……いれば」

「ん?」

レリアールが何かをつぶやく。

「円卓の騎士さえいれば」

円卓の騎士、それはアーサー王に使えた騎士のこと。

その中にはランスロットが入っている。彼は伝説の剣『アロンダイト』を所有し、最強の騎士だったと聞く。

「なあ、円卓の騎士はまだいるのか?」

レリアールはこくりと首を縦に振る。

「ですが、ここにはいません。エクスカリバーがなくなり私はアーサー王を名乗れなくなり円卓の騎士は消えました。今は各々鍛錬などに励み、皆違う運命を背負っています」

「その中でまだ、戦っている奴は?」

「もちろんいます。円卓の騎士はそもそも騎士ですから誰かに仕えています」

社会不適合者みたいだな。まあいい。

「そいつらは強いか?」

俺の質問に何かやばいものを感じ取った京子とエリーは顔を引きつらせている。

「ええ、最強と言っても過言ではありません」

そうか。最強か。強いのか。

「いいな。それ」

最強と戦えるか。それはかなり面白そうだ。

京子・エリーチームはもはや呆れ果てたといった顔で肩をすくめ合っている。

「え? では……」

「ああ、俺はエクスカリバーの奪還を手伝おう。もちろん円卓の騎士とやらを全て潰して」

俺の目的は後者だが前者にはサミラがいる。あいつには借りがあるからな。あいつも倒しておかなければ。

「俺は、これから英雄たちに喧嘩を吹っかけるぜ!」

俺は京子たちに向かって親指を立てた手を見せて言ってやった。

今度は英雄か。

まあ、予想はついていましたがね?


ということでかなり先が思い止まれる状況になってきたこの作品ですがなんとこないだ1500アクセスを超えました♪ (拍手)


皆様のおかげで私もここまで飽きずに書いてこられました。

これからもよろしくお願い致します。


追伸


お気に入り登録してくれたらもっと頑張っちゃいますよぉ

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