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終わりの世界の反逆者  作者: 夜宵 千月
第一章 目覚め
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8話 決断

 何故こうなったのだろう。

 朝起きたら聖霊たちが目の前でなんかしていた。

 う〜ん…私的には戦力が大きいほどいいんだけど…夢であってほしかった。


『あっ!ボスおはよ〜』

『ボス…体調大丈夫?』

『おはようございます。ボス。』

『ハァ…おはよう…ボス…』

『………(おはよう)』

『ボスおはよう♪!今日は天気がいいよ♪!!』


「お…おはよう みんな…」


『ボス!!』

「な…なに?」


『僕たち話し合ったんだけど〜まず自己紹介しようと思ってさ〜!!』

「じ…自己紹介?」


『そっ!!急に名前を付けろって言われても困るだけだもんね~!』

 いや…見た目でなんとなくわかるんだけど……


『じゃあまず〜』

「えっ…今から?ちょっと待って着替えるから…」


『兄ちゃん!ボスが困ってるよ?せめてご飯食べたあとにしようよ?』


『ハァ…そうだぞ。ボスは貴族だったよな?何時から朝食なんだ?』


「えっ…いつもバラバラだよ?持ってきてくれる人もいないし、自分で取りに行ってるんだけど……」


『『『『『『(ピキッッ)』』』』』』


 え?何今の音…聖霊たちから…?


『ボス♪確認したいことがあるんだけどいいかな♪?』

「えっ…うん」


『ボスは正妻の公爵令嬢なんだよね♪?』

「うん あってるよ」


 なんでそんなこと知ってるんだろう?


『年齢は3歳であってる♪?』

「う…うん あってる」


『平界に疎い僕でも知ってるけどさ♪普通はね、3歳でしかも貴族の子どもなら自分で朝食なんて取りに行かないんだよ♪?』


 ……えっそうなの?前世でも普通にそうしてたからてっきりそういうものかと思っていた……。

 ていうか2歳まではナタリーが世話をしてたけど、3歳になってから午後の3時間だけになったんだよな…


 うん?待てよ?


「今…何時?」


『もう10時を過ぎています。』

「え…嘘!!もう少し早く起こしてほしかったよ〜!!」


 速く行かないと私の朝ごはんが………


 ガクッッ !!


 しまった昨日魔力を使いすぎたせいで……


『ボス!!!』


 コンコンコン


『「(全員)!!!」』


「おーい。生きてますー?なに倒れてんの?さっさと取りに来いよこのノロマが!!ガッッ」


「グっっ…ご…ごめんなさい(イテテ…)」


「ほら!お待ちかねの飯ださっさと皿返しに来いよ。」


『おい!!ボスになんて無礼を!!』

『止めなさい!!まだ名前を貰ってないから私達は何もできません!!』

『ハァ…クソっ』

『ボス〜!!(泣)』


「だ…大丈夫だから…」


「は?何独り言ブツブツ言ってんのよ?気持ち悪い子ね ドンッッ ガッッ …」


「うっ ハッッごめんなさい ケホケホッごめんなさい」


 あぁ…なんでそんなに悲しそうな顔をするの?私にはそんな資格ないから…大丈夫だよ…

 けど少し嬉しいと思ってる自分がいるなぁ。


「全く……汚い子……」


 そうなんだ…こんなに私は汚い子なんだよ?

  ガッッ


 なんでついてくるなんて嬉しいこと言ってくれるの?

  ドガッッ


 期待しちゃいそうになる…。

  ドンッッ


 もう…意識が…遠のく…………


『(ボソッ)……しろよ』

 ………?


『期待しろよ!!!』

 ……!!!


『氷の言うとおりだよ〜周りに助けを求めてもいいんじゃな〜い?』


『たまにはバカ兄弟もいいこと言いますね。』


『………(コクコク)』


『そうだよ♪この意地っ張りさん♪』


『ハァ…ボスは自己評価が低すぎるところがあるぞ……』


 …なっんで……こんなに……やさしいの…?


『『『『『『ボス!!』』』』』』


  ッッ!!  すっ…


「氷の契約名  アイビス」

  !!そう来ると思ったよん


「水の契約名  ヴォルグ」

   は〜い 仰せのままに……!


「炎の契約名  フィール」

   はい 承りました。


「大地の契約名 リジュン」

   ………コク


「光の契約名   コア 」

   はい♪ 頑張ります♪


「闇の契約名  スティル」

   ハァ…はい 了解しました。


「汝らは、命尽きるまで契約者の手となり、脚となり、目となり、命となりますか?」


 『『『『『『勿論!!!』』』』』』


  [契約が完了致しました。]


「わ…私を守りなさい!!」


『(全員)Yes boss』


 あれ?もう泣かないって決めたのに…目から…水が流れてきて…止まらなっっ…


『よくも我らのボスを傷つけましたね?』

『最も辛い罰をあげるよ♪!!』

『ハァ…罪は重いぞ?』

『………………消えろ………』

『楽にいけると思うなよん?』

『じゃあ!執行するね〜!』


「ヒッッ!!誰だお前等!!何処から入ってきた!?やめっっ……ヤメローー!!」


 ビクッッ 

『あっ死んじゃった♪……』

 何が起こって……?


『ハァ… ボス 目を開けていいぞ?』

 ヒュッッ


『ごめん 力加減を間違えちゃって……』

『僕達のこと……怖くなった〜?』

『ボス?大じょ……』


「…………か?」


『?な〜にボス…』

「だから……怪我はないかって聞いてんだよ!!!馬鹿共!!」


『(全員)ビクッーー!!!あ…ありません!!』

「それなら良し!!」


『ボスこそ大丈夫? (馬鹿共って言われた?)』

「私は大丈夫だ…日常茶飯事だし…けど……」


『けど?』

「よかった~~(泣)!!」


『ど…どうしたの〜?なんで泣いてんの〜?オロオロ』

『僕達だてに聖霊してないよ♪!?強いんだからね♪!これぐらいじゃ怪我なんてしないよ♪!!』

『な…泣かないでください。』


「ヒッック ヒッックみんな…私のせいでゴメッ…」


『………(スッ)』

「リジュン?どうしたの?」


『………謝礼じゃなくてお礼がほしい……』

「!!そっか…そうだよね…みんな!ありがとう!!」


『俺たちこそ名前ありがとな!!』


「こ…これからよろしくね。(笑顔)」


『おう!!』

『は〜い!』

『よろしくおねがいします。』

『……よろしく……』

『ハァ…しょうがない…ボスのためだ……』

『全くしょうがないな♪』


 こうして私は聖霊という仲間を手に入れた。


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