4話 3年後…
産まれてから3年の月日がたった。
この3年間、王国に反逆するために鍛錬と今後の方針を練りに練った。
失敗は許されない……
なんせ前世の知識があるとはいえ、私は普通の公爵令嬢で暗殺のプロでもなんでもないのだ。
ただ…この3年で少し冷静になってしまった。自分の頭の中にもしも〈たら・れば〉と後悔の波が何度も自分を襲った。
自分の中で義妹に責任を押し付けているのではないかと……。
今回の人生では義妹や両親、その他のみんなも優しくなっているのではないかと…
信じてみたい… と
けど 自分の虐げられている現状は変わってないし、未来の保証なんかできるわけがない。
だから今後の方針については、この家に残ることにした。
もちろん私も名ばかりの公爵令嬢ではない。
だけど私がいることで歴史が変わることはできるだけ少なくしたいのだ。
それと、他の子が私の身代わりになるのも嫌だし、もう一度虐められることで自分の復讐を忘れないために……。
つまり簡単に今後の方針をまとめると、
➀このまま家に残る。
➁夜に活動する。
➂組織はつくらず、単独活動で行う。
➃魔法・剣技・情報 全てを極める。
というところだろうか?
➂については、私は国民を巻き込むのは私が嫌なだけだからだ。
➃については、私はこの3年で全属性の源初の魔法から 無属性魔法まで一応習得しておいたのだ。
剣技(という名の暗殺術)はまだだが、あと3ヶ月たてばできるようになるだろう。
情報については、自分で集めるしかない。金で買った情報は、信用できるかできないかの判断が難しい。だから無属性魔法を使って自分で集めようと思っている。
!!おっ来た
「お嬢様〜!!」
「は〜い!」
「(ΦωΦ)フフフ…」
「どうちたの?」
「ジャ〜んお誕生日おめでとうございます!!」
「うわ〜✧なにこれ〜おいちそー!!いいの?」
「はい!私が丹誠込めて作ったんですよ。紅茶と一緒に食べましょう。」
「ヤッター!ナタリー大好き!!」
「褒めても何も出ませんよ?お嬢様///」
「エヘヘッ(*‘ω‘ *)」
どうだ?3年も経てば演技なんて赤子の手をひねるようなもんだ。