新卒美少女爆誕
「本日よりお世話になります!!!佐倉かすみです!!!」
あれから一年、私は貴重な新卒を物流業界で召還してしまったのだ。
親からは猛反対されたが、それでも私はトラックに乗りたいのだ。
「宜しく。運行管理の氷川だ。主に私が配車と点呼を担当している。
人手不足で点呼係がいなくてね。うちみたいな中小には兼任も多いんだよ・・・」
「テンコ・・・?ウンコウカンリ・・・?」
専門用語過ぎて分からない。
なにせ私はトラックに乗りたかっただけで業界の話には全く持って疎いのだ。
「ああ、配車ってのはドライバーにそれぞれ運行ルートを割り振る、運行管理ってのはまあそれの管理者というか、まあ、中間管理職って感じの立場だ。」
「なるほど!!嫌われものの立場ですね!!」
「間違ってはいないが容赦ないな・・・。ま、とりあえず、制服・・・は着てきているな。
とりあえず、今日は40フィートの海コン来るから。それの卸を手伝ってやってくれ。
暫くうちの倉庫で研修を積んで、少ししたらトラックに乗ってみよう。後ろの倉庫にフォークマンと助手がいるから、ひとまずそっち向かってくれ。」
海コンとは海上コンテナの略だ。私が憧れた大型トレーラーの仕事にさっそく関われるなんて・・・。
ひとまず促されるままに私は足を踏み出した。
これから私は、このえびマヨ運輸というこの会社でドライバー人生を全うするのだ。