俺が恐れていたもの
直子が俺に尽くしてくれる理由。その手掛かりとなる記憶が一つだけある。俺はその記憶を思い出してみる。
ただ_一つの手がかりとなる記憶。
二人で公園でデート中に俺は一度だけ聞いてみた。
__俺のどこが良かったの?_直子は答える。
光石を眺めてた直樹を見たときかな、、どうしてそんなに夢中になれるんだろうと思ってね。
初めて出会ったあの日___直子に光石を見せた時。
俺は確かに無我夢中だった。______なぜそんなに___
___夢中だったのか?、そして必死だった。
__なぜ必死だったのか?
俺は直子と会う前にいつも以上のお洒落もしなかったし、服装だって一張羅でもなかった。
でもあの瞬間。俺は光石を出さずにはいられなかった。合コンをしていた時、これを初対面の女の子に見せたら良い印象なんて一つもなかった。__なのに___。
俺は出した。__まるで直子を失う事を恐れてた。
まだ手に入れてなかったはずの、直子を失うのを恐れてた。
____それから__________
?
____直樹を助けたいと思った。
____ん?____助けたい?。そうだ。会話はまだ続いていたんだ。
___まるで子供のようで、私に助けを求めてた、、からかな____。
_子供?___直子はそんな事を言っていたような。
だけどこの部分だけおぼろげで、記憶が薄い。まるで
電車の音で下記消されていくような。
(松坂、松坂、、おい)
なんだ?俺は辺りを見回す。
ここは、学校の教室のようだ。
_____なぜ子供時代の記憶が甦るのだろうか?
俺は机の椅子から立ち上がり、教室中を見回す。
子供達は俺を眺めてる。__担任も不思議そうに眺めてる____。
___子供時代の記憶に手掛かりがあるというのだろうか?__。仕方がない。この記憶を思い出すしかないようだ。