表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
尽くしてくれる彼女。  作者: とーとろじ
2/3

直子の過去を知らない

直子との出会いについて思い出してみる。そう、それは光石から始まった恋愛だった。

 直子は自分の事は語らない。


俺も自分の事は語りたくない_だから_会話はいつも平凡なもので,その場の状況を語るだけに止まった。


_直子との出会いは,紹介だった。


親友の伸一から連絡があり、とある女性が彼氏を探していると聞いた。俺もその当時退屈だったので会ってみることにした。


「初めまして、尚樹と言います!とても綺麗ですね」


女性は無言で俺を見続けてる_返事かない____

ならば!___とバックから女性が好むだろうものを見せつける事にした。


_それは光石で俺の宝物だった。


女性は食い入るように光石を見つ続けた。そして視線をこちらに移して___笑ってくれた___。


「あなたを見ると、すべてを捧げたくなります」


俺は照れ笑いを隠せず、女性も一緒に笑った。

俺は名前を聞く___私は直子です。___。とても良い名前ですねと一言添えて、会話にふけこんだ。


___それから俺の彼女は直子になった。




_直子と付き合い初めて半年が過ぎ、伸一から連絡があった。


「お前何してんだよ!直子さんが大変なんだぞ」


俺は急いで伸一に教えてもらった病院へ行った。

そこには頭に包帯を巻いたベッドの上で寝込む直子がいた_医者は言っていた_どうやら森林に繋がる塀を野路登り謝って転落したらしい。


意識はあるようだったので直子に尋ねた。


「なぜあんなところに行ったんだ?」


すると直子はすらりと俺の手に何かを忍び込ませた。

俺は硬い違和感を覚えて見下ろす。


___それは____小さな光石だった。


直子は一言「直樹が喜ぶと思って………」


俺は直子を抱き締めて叱りつけた。


「お前の体を代価にしてまで、欲しいものなんてないよ」


直子という女がわからなくなった。

だけど愛おしくて、愛おしくて、とにかく一緒にいたいと思った。


_この記憶を思い出すと、より一層直子に何かを与えなければならないと、焦りに似た感情を抱く_


_また直子はどうして、ここまで俺に尽くしてくれるのだろうか?________まずここから考えなくてはならないのかもしれない。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ