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底辺男のミセカタ 〜ゴミスキルのせいで蔑まれていた俺はスキル『反射』を手に入れて憎い奴らに魅せつける〜  作者: 筋肉重太郎
第二十五章 第二防衛基地での契約

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スムーズに行こうぜ

 破壊。破壊。破壊。破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊。


 おそらく、きっと、いや間違いなく100パーセント俺たちの周りには悲鳴と怒号が響き渡っているのだろう。


 しかし、俺には何も響かない。入らない。


 それくらい夢中になって、楽しんで……





 破壊と殺戮の限りを尽くしていた。





「ハハハッ! おいブラック! 怪我してねーだろうな?」


「ワン!」


「良い返事だ! そんじゃこのままのテンポで行くぞ!」


 辺り一帯をぶっ飛ばし、吹っ飛んだ瓦礫を足場にして三次元的な移動を可能にする。そのまま力を省エネして近くの兵士の死角から胸をサクリ。腕で心臓を破壊して地面に血を巻き散らす。


 多分こいつは痛みで叫んでいるんだろうな。そう思いつつも俺の耳には届かない。必要がない。


 チラリとブラックを見ると、ブラックもブラックで小さい体を生かして小刻みに移動し、尻尾の刃で首を大量に切り落としていた。


(やるう! こりゃ俺も負けてらんねぇな!)


「おいブラック! 人間だけじゃなくて施設も同時に壊せよ! 残すと後々めんどくさいからー!」


「ワン!」








 ――――









「ふぅ……」


(3分の2は破壊できたかな……だいぶ楽しめた)


 第二防衛基地はより最終防衛ラインに近いからか、第一防衛基地に比べて大きい作りになっている。だからほんの少しだけ時間がかかってしまった。


「第二防衛基地には第一の時のような実力者はいないんだなぁ……それのために全力をとっておいたんだが」


 ハカセは俺が全力を使った後、半日を使って俺を休ませた。話によると、全力を使ったことと戦争による緊張感。この2つが枷となって俺も知らないぐらい疲れていたらしい。


 何事も最初と言うのは緊張するものだ。自分も知らないうちに変な力を入れてしまっている。


 だからこそ、最初に全力を使わず温存。ハカセが会えるといいなと言っていた"騎士"の存在も気になるし。


 ただ、ここまで破壊して現れないと言うことは、もうこの基地には実力者はいないらしい。


「がっかりだ……ま、東京派閥に嫌がらせできるだけで俺はいいんだけど」


(そろそろ遊びにも飽きてきた。残りは一発で決めるか?)


 もう終わりにしてしまおう。そうして右手を肩より上に上げた時だった。


「待て!」


 俺の耳に届いたのは、何の変哲もない一般的な男の声。


 しかしそれは俺にとって、まさか。と、驚愕させるに値する男の声だった。


「そこまでだ黒ジャケット!」


 そして、俺の前に現れる武装した男。やっぱりだ。予想が当たった。気持ちが抑えきれず、我慢できなかった部分が言葉としてぼそりと溢れる。





「橋波……」





 それはいつか俺の障害になるであろう護衛騎士団の1人。橋波宗太郎だった。

 









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