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底辺男のミセカタ 〜ゴミスキルのせいで蔑まれていた俺はスキル『反射』を手に入れて憎い奴らに魅せつける〜  作者: 筋肉重太郎
第二十四章 第一基地防衛戦線

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819/900

第一防衛基地本陣 その7

 神々しいまでの光と爆炎に包み込まれる第一基地だったが、雪の水分で蒸発し、真っ黒に焦げた跡地と水蒸気が立ち込める中、それは確かにうごめき、瓦礫を掻き分けてその姿をさらけ出した。


「はぁ……ふぅー……」


 他の誰でもない偽黒ジャケットの姿が。


「正直、やったことはなかったけど……うまくいってよかった」


(うまくいっているのかいないのか、試すまでわからないのが不安だったけど……ま、結果良ければ全てよし……ね)


 偽黒ジャケットが試したのは、鎧の男に行った砂鉄の侵入を自分自身に行うというもの。実のところ、偽黒ジャケットが切り札として投入した龍は実践レベルで投入したことは1度もなく、龍の細かな仕組みまでは理解していない。


 しかし、自分の磁石でできた存在なのだから、おそらくはそのブレスも磁力が作用するだろう。そう予想することはできた。


(だから、敵に砂鉄を侵入させたタイミング……そのタイミングで砂鉄を自分の体にも侵入させた!)


「ブレスを吐くタイミングで体内の砂鉄の磁力を高めれば、それに反応してブレスから離れてくれる……この勝ち方、結構彼っぽいんじゃない?」


 とはいっても偽黒ジャケットもまだ戦える位の元気が残っているわけではない。ただブレス一回分の体力の余裕があるだけだ。


 偽黒ジャケットは息を切らしながら周りを見渡す。第一防衛基地の建物の面影はほぼない。ほとんど自分自身のせいだが、煙を出しながら鉄板で肉を焼くような音が響く戦場は、戦争の凄惨さを表していた。


「い、生き残りは……」


(いや、今はどうでもいいか……)


「龍……ありがと。鳩、お願い」


 偽黒ジャケットは龍を崩し砂鉄を自分の体に戻すと、その砂鉄で鳩を生成し、空へと飛ばす。鳩がたどり着く場所は当然新潟派閥の最終防衛基地。第一防衛基地での戦いは勝利したと、こちらの陣営の勝利だと伝えるための伝書鳩。


(くそっ……明日になったら治るような傷じゃない……少なくとも明日は戦線に復帰できないわね……)


 いくらごねても仕方がない。それよりも私1人で防衛基地を守れたことを誇りに思おう。ここはしっかりと割り切り、次の戦いに備えよう。


 そう考えて、戦場に背を向けた時だった。





「なんで背を向けてるの?」





 それは偽黒ジャケットにとっても聞いたことのある可愛らしい声。それと同時に、声の主を知る者たちの額に脂汗を流させる原因となるもの。


「ッあっ!!」


 狙われているのはわかっている。だから確認などせず、振り様に攻撃を行った。


「おっそ」


 四肢は切り裂け、赤い血が舞う。


「死体蹴りになっちゃったかな?」





 赤い血は、戦場に舞い降りた桃鈴才華という天才を歓迎するように宙を舞った。









 ――――









報告書。


 第一基地防衛戦線。新潟派閥の勝利で幕を閉じる。


被害報告。


 東京派閥側の投入した戦力400はほぼ壊滅。東京派閥側は合計戦力の3分の1を失った計算になる。


 新潟派閥も第一防衛基地を完全に崩壊させられるという打撃を受けたものの、送り込んだ援軍100は見事に生還。さらに第一防衛基地に配属していた兵士たちも、何人か救出する手柄を持って帰った。


有力兵士の被害報告。


 グリードウーマン……黒ジャケットによって大怪我を負った状態で生還。戦争中の戦線復帰は不可能と推測。


 偽黒ジャケット……四肢を断裂された状態だったが、止めは刺されておらず生還。四聖の1人を撃破。四肢を繋げれば戦線復帰は可能か。





今回のレポートはこれにて以上とする。

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