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底辺男のミセカタ 〜ゴミスキルのせいで蔑まれていた俺はスキル『反射』を手に入れて憎い奴らに魅せつける〜  作者: 筋肉重太郎
第二十四章 第一基地防衛戦線

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スキルの発現

「よっ……とぉ……」


 化け物を綺麗さっぱり始末すると、すぐさま荒れに荒れた地面に降り立ち、抱き上げていたグリードウーマンを適当に投げ捨てた。


「きゃっ……ち、ちょっと……! 私だって女の子なんだからもう少し優しくしてよ!」


「うるせぇ。これから俺の問いに答えろ」


 今聞きたいのは女からの文句ではない。グリードウーマンしか知らず、俺は知らないことだ。


 グリードウーマンも俺の真剣な雰囲気に当てられて、女らしい表情からいつもの表情に切り替わる。


「……何よ」


「とぼけるなよ。お前も大体見当はついているはずだ……注射器だよ注射器。あれは一体なんだ?」


「……なんで私なら注射器の正体を知ってると思ったの?」


 見当違いな発言ばかりだ。さっきも言ったが、俺の聞きたい言葉はそれではない。



「単純な話だ。さっきの女が持っていた注射器。あれと同じものを昔お前も持っていた。使った後の症状で化け物のような姿になるのも酷似しているし、何よりお前の反応が疑問と言うより、何かを思い出したような反応をしていた。お前は間違いなくあの注射器の正体を知っている」


 ここまで言って初めてグリードウーマンは諦めの感情を表情からあらわにさせた。どうやら話す気になってくれたらしい。


「……あの注射器自体はそこまで特別なものではないわ。少し頑丈なだけの注射器。問題なのは中身の液体よ」


(そこまではなんとなくわかる)


「中身の液体の効力は単純な肉体強化だけじゃないわ。後もう1つ、特別な効力があるの」


「それは?」





「……それは人間を()()()()効力よ」





「人間を……()()()()?」


 人間を巻き戻す。それは俺の聞きたかった言葉ではないと同時に、確かに俺の聞きたかった言葉(こたえ)でもあった。


(てっきり、スキルを強化するとかだと思ったんだけどな……)


「人間にしかスキルは宿らないってのは当たり前のことだけど……逆に言うと、なんでスキルは人間にしか宿らないと思う?」


「……? そんなもん教科書で習っただろ。西暦2040年、突如として世界中の人間が――――」


「いいえ違うわ」


「ハァ? でもそう言われてるだろ」


「それはスキルが発現した年じゃないのよ。正しくは()()発現した年なの」


(……まさか)


 そこまで聞くと、俺の脳は1つの結論にたどり着く。しかしそれはあまりにも、龍なんかよりも夢物語すぎて、逆にあまり信じたくなかった。


 しかし、次に放たれるグリードウーマンの言葉で、俺の信じたくないという願いは音もなく砕け散った。





「スキルが真に発現したのは旧石器時代……約30万年前から20万年前。私たちの先祖、ホモ・サピエンスが生まれた時よ」







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