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両者の思惑 プラスアルファ

 新潟第一防衛基地の衝突。これには単純な進行以外の様々な思惑があった。


 まず、東京派閥側の目的として、単純に落とされた分のリードを取り戻すためと言うもの以外に、相手の基地を落とせる最高のタイミングだからと言う理由があった。


 大前提として、東京派閥の第一防衛基地が落とされたのは、黒ジャケットもとい、田中伸太とかいうジョーカーが相手の懐から急に出てきたからだ。つまりは、本来起こらない現象。災害みたいなもんだ。


 逆にそれさえなければ、先手を打ってきた新潟派閥の龍兵隊を壊滅させた東京派閥が有利を築いていたのだ。だからこそ、このタイミングが最高……だったはずなのである。


 黒ジャケットがいなければ取れたはずの確かな有利。しかし、数的には有利が取れている事は間違いない。黒ジャケットが襲撃で体力を消耗しているうちに、四聖や強豪の兵士さえ向かわせていれば、人数差で落とせる考えであった。


 逆に新潟派閥からすると、黒ジャケットはいないはずの存在なので、何か勝手に壊滅してくれた。と言う認識。最前線のラインがずれただけでも、龍兵隊が半壊した新潟派閥からしたら、是が非でも離したくないプラスなのだ。


 そのための援軍。そのために、プライドを捨て、犯罪者たちを向かわせた。


 しかし、離したくはないと言っても、第一防衛基地である。最初から陥落されるのは覚悟の上。なので、龍ヶ崎震巻は温存の構えだ。


 そして……本来いるはずのない第三勢力。存在しないプラスアルファ。黒ジャケットサイドはどうなのか。







「……行きたいんだが」


「駄目。我慢せい」


 体力を消耗しているどころか、元気いっぱいに戦場へ突っ込もうとしているところを、ハカセに止められている状況だった。


 


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