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出撃

 黒ジャケットの後方待機。それは、新潟派閥内部の人間、新潟の兵士だけでなく、ロカの手によって集められた野良の犯罪者たちにも大きな衝撃を与えた。


 彼らにとって、黒ジャケットの存在とは、前線に居て当たり前と言うものであり、中には黒ジャケットがいるからこそ戦うレベルで心酔していた兵士もいたからである。


 しかし、新潟派閥と言う国が決定したものならば、従わなければならない。集団に属している者の最大と言っていい弱点だ。


 そんな中、唯一嬉々として仕事をし始めた龍ヶ崎亮介は、ここに来て仕事の勢いをブーストさせ、黒ジャケットなしの作戦を一気に練り上げた。


 新潟の兵士たちにも、当初の予定よりも、さらに強力な装備を持たせ、亮介自ら演説をすることで、一体感と士気を高めた。


 他の内部の人間から見ても、黒ジャケットの処遇が決まった後の亮介の働きぶりは、今まで本気を出していなかったのかと思うほど見事であり、少なくとも新潟兵士からの期待を一心に背負うほどになった。


 それに対して、龍ヶ崎ロカの仕事ぶりは打って変わって堕落していく一方で、作戦の内容を自分の意見で変えていたあの凛々しい姿の面影は真っ新になくなり、そこにいるのは、まるで疲れきったOL。とにかく、いつものみんなが知るロカではなくなっていた。


 黒ジャケットの処遇前と処遇後で対極になってしまった2人。この2人を含めた新潟派閥の未来はすぐそこ――――







 ――――否。







「時刻は朝の6時。メンバーは確認済み。医療班、忍びたち。誉れある新潟兵士たち。そして……一応、協力してくれる犯罪者たちよ……」







 今まさに。







「東京派閥に……正義の鉄槌を!!!!」







「「「「「「ウオオオオオオォォォォ!!!!」」」」」







 始まった。



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